主張はもっぱら保守的だ。3日配信のネット番組で「核武装が最も安上がりで、安全を強化する策の一つだ」などと発言して波紋を広げたほか、当選後の会見でも「日本のために。日本人の皆様のために。これから本当の戦いがスタートしていくと思います」などと語っている。
それを教えたのが田母神氏だったという。この日、スタジオで田母神氏は「(さや氏は)田母神塾というネット配信でアシスタントを5年ほどやっていた。核武装論の主張は私のアレ(考え)が入っている」などと述べ、「これからはさやボーイズにならないといけない」と笑いを誘った。
2020年に結党した参政党はどういった人たちから支持を集めたのか。近大を休学中で、参政党支持を表明している石井雄己氏は「国に搾取されているという感じがあって、学生もバイトして厳しい生活をしている人が多い。そういう違和感の積み重ねで参政党の意見に共鳴している」と話す。
ANNの出口調査を支持政党別に比例の投票先を分析したところ、「支持政党なし」と答えたいわゆる無党派層では自民党と国民民主党がともに14%でトップ、次いで参政党の13%、立憲民主党は12%と続く結果に。
作家の竹田恒泰氏も、参政党の躍進は自民党の課題が招いた結果だとしたうえで、「(安倍晋三さんが)長い間、選挙を勝ち続けた。それは保守だけれども、無党派の人も結構いるわけで、ここをしっかりと繋ぎ止めてきた。ところが岸田(文雄)さん、石田(茂)さんが無党派の保守の人をバッサバッサと切り捨てて前回の衆院選なんて、自民党の中の保守の人たちを辻斬りのように消し去った」と分析。
田母神氏も「日本は保守派の国民が多いと思うし伝統文化を尊重する。だから自民党がこれまで多数を取ってきた。でも最近の自民党を見ていたら、経済はもう全くダメだし国家の自立も目指さない。憲法改正もする気がないし拉致問題の解決もしないで、とても保守とは言えないという状況になってしまった。完全に立憲民主党とほとんど変わらない状況になり、自民党は『やるやる詐欺政党』だと見切りをつけて、この人たちが『参政党がもっともだ』と流れた」と述べた。
岩田氏は、参政党の躍進に2つの要因を挙げた。「1つは、やはり現状に不満足であるという閉塞感で、これを多くの人が抱えている。なんとかしなくちゃいけないのに、どうしたらいいのか。それが自分でわからないが閉塞感があるという状態だ」
もう一点については、安倍元総理が亡くなった大きさを語った。「安倍さんがいなくなってから、自民党は本当に今まで保守だと言っていたが『この人たちは保守でもなんでもない』『保身のための政党』という思いが多くの人たちに広がりつつある。『日本を取り戻す』なんていうのは、まさに安倍さんがおっしゃってたこと。それを自民党ができないなら誰ができるんだというところを(参政党が)間隙を縫ってきた」
(『ABEMA Prime』より)
