
甘い桃の保存法、そして簡単にできるおいしい食べ方をプロに聞きました。
桃直売所 一日約60箱限定
瑞々しくて、甘~い桃。今、出荷の最盛期を迎えています。

桃の生産量日本一を誇る山梨の「道の駅」。日差しが降り注ぐなか、オープン前ですがテントの中には人、人、人、大行列ができています。
一番のりは、金沢から来たというご夫婦です。
「(Q.何時から待っている?)午前4時ごろ」
「並んでも買う価値はある」

お目当ては、一日およそ60箱限定で販売されている「桃」です。
午前8時50分、およそ10分早くオープンしました。
一番のりのご夫婦は、一目散に桃のもとへ。1人1箱ずつ無事にゲットです。
金沢から(一番のり)
「買えました!やっと買えたという感じ」
先着60人限定の桃は、わずか10分で完売。一体なぜ、そこまで人気なのでしょうか?
実は、この桃、市場には出せない規格外の桃。

道の駅しらね 農産物直売所
新奥博文店長
「おせ(斑点)が多いとか、傷があるというだけで、すぐ食べる分には構わないが、日持ちしないということで安く提供している」
例えば、とろけるような口当たりが特徴の白鳳(はくほう)。贈答用は15個ほどで5000円以上するといいますが、ここでは、その半額以下の価格で買うことができるんです。
茨城から
「安い、お買い得」
少し傷があるものの、味はバッチリだそうです。
40分食べ放題 1人1200円
男の子が夢中になってかぶりつくのは、「食べ放題の桃」です。
大好評の桃をつくっているのは、この道60年の内田フルーツ農園・内田秀一さん。

内田さん
「ちょっと変形している、そういうものをお客さんに食べて頂きたくて食べ放題をしている」

40分食べ放題でお値段1人1200円。神奈川から来た家族も大満足です。
「安いと思います。食べる分には全く問題ない。味もすごくおいしい」
気になるのが、今年の桃の出来栄えですが…。

内田さん
「今年は例年の半作、半分くらいしかありません。開花時期に気温が高かった、それが一番の原因では」
数は少ないものの、味には自信あり。そこで、おいしい食べ方を聞きました。
内田さん
「私が考えた方法なんですけど…」

皮がついた状態で、ザックザックと大胆にカットするのがポイントです。
内田さん
「皮はむかないで、このまま食べると、こういうふうに食べられます。皮の下と果肉の間が一番糖度が高い」
おいしく食べるための保存方法
そのまま食べてもおいしい桃ですが、こちらのお店では、桃を使った期間限定のメニューも登場しています。

色鮮やかな桃色が美しい人気のパフェ。大きくカットした桃をぜいたくに使った、この時期しか食べられないスイーツです。

さらに、なんとピザにも桃が!桃とチーズのコラボレーション。果たしてお味は?
「桃の甘みが広がり、チーズの濃厚な味わい、桃の甘さとマッチ」
こちらの店では桃も購入できますが、おいしく食べるための保存方法を聞きました。

マルサマルシェ笛吹店 辻千鶴代表
「収獲して常温で2~3日おいておくと、だんだん追熟して甘い香りがしてきますので、それから冷蔵庫に入れて頂くといいかなと思います」
食べごろのサインは、甘い香り。それまでは常温で保存するのが良いそうです。
さらに、冷やす時間もポイントが。
辻代表
「冷たすぎると甘さを感じないということがあるので、30分くらい冷蔵庫に入れて、そして召し上がっていただくと、ちょうどいい冷たさでおいしいかなと思います」