
22日から夏の暑さが最も厳しくなる“大暑”の時期に入ります。
【画像】“冬は-20℃”北見市でも猛暑…クーラーの保有率は約4割 北海道で40℃予想

京都の福知山では、この夏、最も暑い39度を記録しました。
厳しい暑さは、涼しいはずの北の大地にも迫っています。

北海道北見市の冬は厳しく、マイナス20度となることも珍しくありません。今年は、ゴールデンウィークも季節外れの雪に。そんなオホーツク圏、最大の都市、北見市が、いま、危険な暑さに見舞われています。
街の図書館には、暑さに耐えきれず、逃げ込んで来た人がいます。

市内で一人暮らし(84)
「銀行に用事があった。家に帰っても暑い。ここ涼しいのは知っていたので。今年は異常。6月から暑かった」

水辺には、ひとときの涼を求める親子連れの姿がありました。ただ、市内に19カ所ある噴水などの施設は、5カ所しか稼働していません。財政危機に陥った北見市が、経費削減に努めているからです。

いまのままでは、毎年30億円以上の財源不足になることが明らかになり、市営の保育園など、施設の閉鎖が相次いでいます。市営住宅の草刈りも廃止となり、雑草は伸び放題です。

そんな状況のなか、23日の北見市の予想最高気温は39度。これまでに経験したことのない暑さとなる見込みです。
日中、図書館で暑さをしのいでいだ女性に自宅を案内してもらいました。
室内も35度近くあるのに、エアコンがありません。

市内で一人暮らし(84)
「(Q.普段はどう涼しくしている)扇風機と網戸にして、開けっ放しにすることぐらい」
冬の暖房は、灯油を使う家庭も多く、北海道では珍しいことではないようです。エアコンの保有率は、4割ほどに留まるとのデータもあります。
心配した娘が様子を見に来ていました。

市内で一人暮らし(84)
「(Q.熱中症は気を付けている)を気を付けてはいますね。外でしょ?熱中症で倒れたりは、畑とか。太陽の下には、なるべく行かないようにしている。ちょっと夜が心配。いくらかは気温が下がると思うけど」
熱中症は、夜も警戒が必要です。
東京・葛飾区の花火大会。毎年、70万人を超える人が訪れます。

来場者
「すごい暑いと聞いたので、凍らせるものは、全部、凍らせてきた。ビールも全部キンキンに冷えていて、アウトドアで使うような保冷剤を4個くらい持って、万全で来ている」
区が設置した会場内で唯一の飲料水販売所。

担当者
「去年は、用意したのが1時間半くらいで売れて、失敗したので、今年は3倍くらい用意した」
今年は、塩分が含まれる飲料水を用意して、花火に備えます。
気象庁は22日、8月からの3カ月予報を発表しました。全国的に高温が予測されるため、「秋のはじまりが遅くなる」として、引き続き、熱中症への警戒を呼び掛けています。