■野党に票を投じた国民の意見も反映

石破茂総理
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 一方、衆院選から顕著に勢いを増した野党の主張が部分的にでも通る状況に好意的な見方もある。ひろゆき氏は「自民党の人たちが大変だったというのは、国民にとっては良いことだと思っている。もともと自民党が過半数を取っていた頃は、党内で意見をまとめて法案を通していたから、野党が無意味で何の権限もなかった。でも野党にも投票した国民もいる。(与党が)過半数は取れなかったとしても、ちゃんと野党と話し合って、ある程度野党の意見を組み入れることは、日本社会で法律を作る上であった方がいい」と、与野党の意見が混ざり合うメリットを強調した。さらには「自民党の人たちがすごく頑張っていろいろ交渉して落としどころを見つけることは、多くの国民の意思を反映した形になっている。今後も頑張り続け、苦労してほしいし、これは継続した方がいい」と述べた。

 近畿大学情報学研究所所長の夏野剛氏も、同様の意見を示した。「今回の選挙で思ったのは、自民党が思う日本の今と、国民が思う日本の今がずれているということ。最大の問題は、自民党がやってきた政策は、すごく老人に優しい政策。それによって支持を得てきた。ただ今度は(躍進した)国民民主党が『現役世代だ』ということで、自民党も多少修正される。そういう意見が野党から出てきた上で調整した方が、今の日本にふさわしい見方になる。ずれを修正するために、野党とネゴシエーションしながら政策を決めるのはいいことだ」。
(『ABEMA Prime』より)
 

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