■大量のメッセージに疲れ切った日々

LINEをやめたワケ
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 ワールドひでおさん(31)は、5年前にLINEを消し、人間関係がガラッと変わったそうだ。キッカケは人間関係で、繋がることが面倒臭くなった。(1)「既読スルー・まだ未読?」メンタルの無駄な消耗がしんどい(2)通知がくると集中力がそがれる(3)無駄話のキャッチボール、どこでやめればいいの!?(4)仕事の連絡が多すぎ!確認する時間が欲しい!といった理由がある。

 人間関係を見つめ直した理由を振り返る。「保育園で働いていたが、当時はストイックに4時間睡眠で、朝のランニングや筋トレ、読書をしていた。子どもたちが帰った後も、公園などで遊んでいたが、ストイックすぎてメンタルを病み、無職になって実家に帰った」。

 しかし、退職後も「個別にベビーシッターの依頼が来て、次々と頼まれるようになったが、真面目で断れなかった」ことから、関係性を絶つことに決めた。「今まで作り上げてきた“真面目で元気でポジティブなひでお”が全部消えた。よく森の中を1〜2時間ウォーキングするが、『今ひとりだ』と感じて、世間のことが自分には関係ないと思える」。

 友達や趣味などのコミュニティとの接点はないが、「XやインスタグラムなどのSNSに救われている。特にYouTubeではリーダー的な発信者になれる。自宅に突撃してくる人もいるが、僕の思想や生き方を理解しているため話が通じやすい。本当に自分を愛してくれている人の数だけ数えている」と語る。

■ネットをきっかけに出会える心地良い仲間も
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