■ネットをきっかけに出会える心地良い仲間も
まゆこさん(27)は、SNSで友達作りのために、同世代の女性コミュニティを運営している。上京して5年、会社や昔からの友人以外の人と出会いたかったこと、アイドルオタクをしている友達が「オタ友」と遊んでいて、趣味から友達を作るのもおもしろそうだと思ったことが理由だ。SNSでの友達の作り方は、興味ある人をフォローして、リプなどで交流し、DMでお茶やご飯の約束を行う。また、「#友達募集」の記事を見て連絡する場合もある。
動機については「就職を機に上京したが、コロナ禍でリアルな出会いが少なかったため、4〜5年たってSNSで友達を作るようになった」と振り返る。「オンラインでのつながりから、リアルに発展することもある。フォロー・フォロワーだけの関係だと、“友達”と言うにはハードルが高いが、リアルで何回か会って、LINE交換することもある。そうなれば、普通の友達と同じ感覚だ」。
段階としては「SNSのDM機能でやりとりして、何回か会うようになればLINEを交換する」といい、「SNSでの発信で、なんとなく互いの趣味や価値観を知ってから会うため、ギャップが少ない。本や映画といった趣味での共通言語が多く、初対面でも話が盛り上がりやすい」とメリットを挙げる。
環境副大臣で元デジタル副大臣の小林史明衆院議員は、「LINEの関係を切る話と、SNSでの仲間作りは若干論点が違う。人間は所属していて心地よいコミュニティが複数あった方が健康的だ」と指摘する。
しかし実は、ひでおさんは今年2月にLINEを再開している。「LINEをやることで、自分の可能性が広がるかなと思った。マッチングアプリを始めたが、『LINE交換して』と言われる。インスタやX、Gmailなどのツールのひとつとして、LINEを特別視しなくなった」。
(『ABEMA Prime』より)

