これまであまりスポットライトが当たることのなかったボーちゃんだが、今作では、これまで見せることのなかった強さや、葛藤など、ボーちゃんの新たな側面が丁寧に描かれていく。ボーちゃん役の佐藤智恵は、変化の演じ分けについて「いつもは、マイペースでのんびりゆったりしている子だと思うし、石とか恐竜とか自分の好きなものに対してはすごくまっすぐに向かって研究していく部分がある子です。なので、自分の芯がしっかりしていて、ブレないという部分は意識して演じています。本作で急に違うキャラにならないよう、第一段階から徐々に変化し、最終形態まで少しずつトーンを変えて作っていきました。最終形態では少年のような話し方に、年上に見えるようにも意識もしました。」と振り返りつつ、「ボーちゃんが本当に望んでいたのは、ただみんなとインドで踊ることだったのかもしれない」と、変化の中にも変わらないボーちゃんがいたことを丁寧にすくい上げた。
しんのすけ役の小林由美子も、「カスカベ防衛隊はすごい5人だな、といつも思うのですが、一人も欠けてはいけないピースだと思っています。そしてボーちゃんも、しんのすけにとって特別な存在。だからこそ変わっていく姿に戸惑い、助けたいではなく、また一緒に遊びたいという、しんのすけらしい想いが浮かんだのでは」と、ふたりの間にある絆の強さを語り、大人のような理屈や正しさではなく、ただ「大好きな友達とまた遊びたい」というしんのすけの変わらぬまっすぐな想いをコメントに残した。
今回新たに解禁となった場面写真は、本編の中でもとりわけ心に残る、しんのすけとボーちゃんの出会いの瞬間を切り取った一枚。ふたば幼稚園の入園式で、幼いしんのすけと、石を持ち一人遊ぶボーちゃんが見つめ合う姿は、あたたかい思い出とふたりの関係性を静かに感じさせる。この出会いがあったからこそ、今がある――。ふたりがこれまで積み重ねてきた友情や、言葉にしなくても通じ合う絆のはじまりが、淡い画のタッチにそっと映し出され、物語の中でも特に心を揺さぶる一幕となっている。
暴君編特別映像
(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2025
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