共に極真空手をバックボーンに持つ空手家対決。第62回K-1アマチュア Aクラス-55㎏トーナメント優勝の実績を持ち、プロ2連勝の18歳・井上と、デビュー戦でKO勝ちを収めた19歳・仙波による無敗同士の同年代対決は、序盤から激しい打ち合いで幕を開けた。
1ラウンド、多彩な蹴りを見せる井上が強いプレッシャーで試合のペースを握ったものの、両者とも決定打を欠いたままラウンドを終える。2ラウンドでは井上が終始前に出て攻勢をかける。2度、3度と仙波をロープ際に追い詰めて連打を浴びせる場面が続き、仙波も反撃したが、井上の圧倒的な攻撃力にABEMAファンからは「圧力すごい」「井上強いわ」との声が上がり、さらに「二人ともよく倒れないな…」と驚きの声も聞かれた。
そして最終3ラウンド、開始直後から井上がアゴにパンチをヒットさせる。接近戦が続くなか、中盤以降はまるで喧嘩マッチのような展開に。井上が仙波をコーナーに串刺しにし、パンチを連打。さらにロープを背負わせてミドルキックを連発し、一方的にダメージを与えると、レフェリーがスタンディングダウンを宣告した。
残り30秒。井上がパンチの連打とミドルで猛攻を仕掛けると、仙波も飛び蹴りで反撃したものの、嵐のような攻撃に耐えきれず。顔面に前蹴り、続けざまにミドルやパンチを被弾すると、試合終了直前に仙波陣営がタオルを投入。若手のプレリミナリーカード第1試合とは思えない壮絶なKO決着となった。
3ラウンド9分間、終始打撃を繰り出し、無尽蔵のスタミナを見せた井上には「いい選手だな」「なかなかのスタミナの持ち主」「空手えぐっ」「やっぱ空手家か」と称賛が集まった一方、「タオルか」「これはしゃーない」「将来を考えたら妥当な判断」とタオル投入を支持する声も多数寄せられた。
この記事の画像一覧
