【FIBAアジアカップ2025】日本代表 99-68 シリア代表(日本時間8月6日/キング・アブドゥラー・スポーツ・シティ)
復活の“ステップバックスリー”だ。アカツキジャパン(バスケットボール日本代表)の富永啓生が、ディフェンスを無効化するステップワークからのスリーポイントシュートを決め、話題となっている。
アカツキジャパンは8月6日、FIBAアジアカップ2025のグループフェーズ1節でシリア代表と対戦。7月の強化試合はコンディション調整のためロスター外となっていた富樫勇樹、NBAサマーリーグに参戦していた馬場雄大、富永ら3名が加わり、54年ぶりの王座を目指す戦いをスタートさせた。
シューターとしての活躍が期待された富永だったが、序盤からショットタッチが定まらず。第1クォーターでは4本のスリーポイントを放ったが決め切ることはできなかった。第3クォーターでも1つのアテンプトがあったものの、ここも決めきれず。しかし勝負の第4クォーターでついに富永の必殺技が炸裂する。
70ー53とアカツキジャパンがリードして迎えた残り7分30秒、ドライブしたテーブス海からパスを受けた富永は、クリスチャン・ジェームズ・マランのマークを振り切ろうとドライブを仕掛ける。しかし次の瞬間、急ブレーキをかけて間合いを作ると、後方のスリーポイントラインを見ながらステップバック。相手のブロックよりも先に放ったシュートは、美しい放物線を描いてネットを揺らした。
NBAのスーパースターで、富永も憧れるステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)を彷彿とさせる“ステップバックスリー”は、FIBAの公式Xにも取り上げられ話題に。ファンからは「鳥肌立つくらい美しいスリー」「これはカリーだわ」「やっぱトミー最高」「引き寄せ方がすごい」「これを待ってた!トミーが復活」「これがなぜ入るのか…」「マッチアップの高いコンタクトを超えてフォロースルーほぼ無しで画角からボール消えるくらいの美しいハイループスリーを打って決めたのが素直に凄い」など称賛の声が多く上がった。
富永は直後にもスリーポイントを決めたうえ、リングアタックからのツーポイントも重ねて、23分11秒のプレータイムでチーム2位の18得点。日本の大勝に貢献した。今日のイラン戦(日本時間20時10分開始予定)でも、オフェンス面の鍵を握る存在となる。
(ABEMA/FIBAアジアカップ2025)


