先日行われたサマースラムでリア・リプリーを含めた3WAYマッチに臨み王座奪還に失敗したイヨはこの日、王者ナオミとシングルで対戦する予定だった。しかし、ナオミにアクシデントが発生。その代役としてロクサーヌが名乗りを上げ、イヨが受けて立つ形でロクサーヌとの試合が組まれることになった。

 急遽の試合だったが、両者ハイレベルな攻防を展開。終盤、イヨがムーンサルトで試合を決めにかかるとロクサーヌが足を立ててこれを阻止、しかし体勢を崩したイヨの足がロクサーヌの胸を直撃。ロクサーヌは大ダメージを負った。

 ここでラケル・ロドリゲスがレフェリーをひきつける絶妙なアシスト。するとイヨのピンチにカブキ・ウォリアーズのアスカとカイリが駆けつけ、ロクサーヌを羽交い絞めに。イヨが攻撃を狙うもロクサーヌが直前でするりと回避したことで、イヨがエプロンサイドの2人に激突しそうになってしまう。ここは踏みとどまったイヨだが、ロクサーヌに背後から突き飛ばされて今度は2人に激突。2人はリング下に転落し、その流れでバックを取られたイヨはそのまま丸め込まれて3カウントを献上してしまった。

 まさかの援護射撃が“誤爆”に終わってしまったカブキ・ウォリアーズの2人はリング下で愕然とした様子だった。試合後、バックステージには3者の姿が。試合前、アスカとカイリのサポートの申し出を断っていたイヨは「助けになってないよ…負けたじゃん」と怒りと悔しさが入り混じった本音をぶちまける。すると、最初は謝罪に徹していた女帝・アスカが突如豹変。イヨの胸をどつくと「うるさいんじゃボケ!なんやねんコラ!ワシが悪いんかい!」とブチギレでその場を去ってしまった。まさかの展開にイヨも相棒のカイリもただただ呆然だった。

 ダメージCTRL解散後も良好な関係を保っていたイヨとアスカ。その後、アスカの長期欠場中に女子王座を獲得し、WWE史上7人目の女子グランドスラムを獲得するなど、女子戦線のトップに駆け上がったイヨ。対するアスカもまた、イヨより早く史上2人目で女子グランドスラムを達成した“女帝”である。この日本が世界のマットに誇る類まれなる2つの才能はこのまま決別してしまうのだろうか――今後の展開から目が離せない。(ABEMA/WWE『RAW』)

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