【UEFAスーパーカップ】パリ・サンジェルマン 2-2(PK4ー3)トッテナム(日本時間8月14日/スタディオ・フリウリ)
トッテナムのDFミッキー・ファン・デ・フェンが、バイシクルシュートに頭から突っ込むド根性ディフェンスで対応。危険なシチュエーションで掴み合いに発展したが、仲裁したのは好戦的で有名だった新キャプテンだった。
日本時間8月14日のUEFAスーパーカップでは、昨シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)を制したPSGと、ヨーロッパリーグを制したトッテナムが対戦。トッテナムが2点を先行したが、PSGが追いつき、PK戦の末にCL王者が勝利を収めている。
そんな試合で一触即発になり注目されたのが、50分のシーンだ。PSGは素早くショートコーナーで試合を再開させ、FWウスマン・デンベレが右サイドを縦に突破してクロス。これにFWクヴィチャ・クヴァラツヘリアがバイシクルシュートで合わせようとした。しかし次の瞬間、トッテナムのファン・デ・フェンが頭から突っ込みクリアしたのだ。
タイミングが少しでも違っていたら、ファン・デ・フェンの頭はクヴァラツヘリアに蹴り上げられていただろう。トッテナムの選手が危険性を主張すると、主審はすぐに笛を吹いてファウルと判定。するとクヴァラツヘリアは、シュートを打とうとしたところに頭を入れてきたファン・デ・フェンに不満をぶつけた。
これに対して、トッテナムのDFクリスティアン・ロメロはフェイスオフで抗議。結果的に両チームの選手が掴み合って一触即発になったが、ロメロはPSGの選手と握手やハイタッチでコミュニケーションを取り、最後はクヴァラツヘリアと握手と抱擁を交わして、その場を収めたのだった。
解説の戸田和幸氏も「クヴァラツヘリアは、たぶんファン・デ・フェンのことは見えませんから。点を取るために行ったプレーが接触に繋がったということだと思います」と説明している。
このシーンにファンはSNS上で、「クヴァラが怒ってる?」「ファンデフェンが怒るならまだしもなぜクヴァラツヘリアが?」「めちゃくちゃ蹴ってるやんw」などと反応する。
ある意味でさらに注目されたのが、ロメロの振る舞いだ。今夏に退団したソン・フンミンに代わって新キャプテンに就任したアルゼンチン代表DFは、ファイターとして知られ、ピッチで熱くなることも日常茶飯事の喧嘩番長だった(キャリア通算でイエローカードが78枚、レッドカードが7枚)。
しかし新主将として責任感が増したのか、この日はむしろ仲裁役に。SNS上のファンからは「仲裁ロメロw」「ロメロwww」「」「ちゃんとキャプテンしてた」「なんて優秀なキャプテンに育ってしまったんだ」など驚きの声が挙がっている。
ちなみに今夏、トッテナムには日本代表DFの高井幸大が川崎フロンターレから加入。怪我を抱えていると報じられこの試合ではベンチ外となったが、ロメロやファン・デ・フェンは出番を得るうえではライバルになる。
(ABEMA/WOWSPO/UEFAスーパーカップ)



