「なんだ血半分だけか」
なぜ彼女は非難されてもひょうひょうとしていられるのか……背景にあるのが学生時代のある出来事だ。
澪奈「週刊誌を見て私に『姉と血がつながってないんでしょ?』と言ってくる子がいました。その時は『え?』みたいな。(異父姉妹であることを)全然知らなかったので。母からも姉からも知らされてなくて。高校生になって初めて、姉と父が違うことを知って。寝たきりの祖母に付き添っていた時に突然(祖母が)話しだして私は『そうなの!? 知らなかった!』と明るく返したんですけど、内心『え? そうなの?』とびっくりして、『あながち週刊誌は間違ってなかったのかもしれない』と思いました」
カメラの前で初めて語った実の父親が内田有紀とは違うこと。当時、澪奈は驚きと共にある感情が沸いたという。
澪奈「そこである意味納得したというかホッとはしました。『なんだ血半分だけか』みたいな。悩んでいたものが少しなくなった。見た目もイジられてきて、心無いこともいろいろ言われて、姉は姉なんですけど、モヤモヤしていたものがストンと落ちた感覚はありました」
父が異なるとわかったことで、ホッとする。それは、姉との比較に苦しんできた澪奈が救いとなる理由をようやく見つけたことによるものだった。
「芝居は姉のフィールドなので」
最後に自宅近くの海岸で澪奈に「これから」について聞いた。
澪奈「小さい時から姉の背中を見て育ったので、やっぱり憧れます。(私も)表に出る仕事なので、どこかしらで見て、応援してくれれば嬉しい」
━━たとえば澪奈さんの活動をみて『最近がんばってるじゃん。見たよ』などと言われたら嬉しいですか?
澪奈「それはもう普通に嬉しくて泣くと思います。なかなか姉とは仕事に関しては割り切って話さないので。仕事の話ができたら『認められた』ではないですけど、そういう部分もあるのかなと思いますね。芝居は姉のフィールドなので、私もそういう大学を出ているんですけどそこで勝つのは難しいと思います。だったら自分は出来る仕事、いただいたお仕事に全力で挑んでいくしかないというのが、私の立ち位置だと思います」
(『ABEMA NEWS』より)


