ロープに飛んだ弟を兄がリフトし、3メートル超えの高さからロケット弾のように鉄柵越えの超絶ダイブ。ルチャ兄弟コンビの息の合った合体プレイに「飛びすぎ!」「高すぎ!」「危険すぎ!」とファンが絶叫するひと幕があった。
8月16日、後楽園ホールで開催されたプロレスリング・ノア「STAR NAVIGATION PREMIUM 2025」。ガレノ&ドラゴン・ベイン&アルファ・ウルフ&スペル・クレイジー対ルイス・マンテ&フラミータ&ベンディート&カリブスの8人タッグマッチが行われた。
“デカいのに飛ぶ”と評される、日本リングで経験豊かなルチャ軍団同士の対戦は、メキシコ同様のノータッチ・ルールで進行。ウルフ対マンテの立ち上がりから、次々と選手がノータッチでなだれ込み、飛び技の応酬に。実況席も思わず「1.5倍ではないですからね…」と念押しするほどのスピーディーな展開となった。
途中、大ベテランのスペル・クレイジーが流れ作業のように決めるアームホイップや、老獪かつコミカルな動きで試合をリード。ガレノ組が優勢に進める中、場外戦の口火を切ったのはマンテ組のベンディート。ロープを踏み変えてのスプリングボード式ムーンサルトを放つと、続けざまにカリブスが後方からクロスボディ。さらにリング上ではフラミータが“ファイヤーバード・スプラッシュ”。次々と繰り出される超難度の技に「スゲー」「そう回るんかーい」「簡単にやるな」「レベチすぎるだろw」とファンが驚きの声を上げた。
だが本当の“レベチ”はここからだった。兄弟タッグ「ロス・ゴルペアドーレス」の兄アルファ・ウルフが弟ドラゴン・ベインに「ロープに跳べ」と指示。猛スピードで戻ってきた弟をリフトで放り投げると、ドラゴン・ベインは空中で回転しながら場外目掛けてロケット弾。受け止めたマンテごと柵を越えて突っ込み、3メートルを優に超える大発射となった。観客も「飛びすぎ!」「高すぎ!」「危険すぎ!」「何メートル飛んだんだよ…」と騒然となった。
試合は直後、ガレノの「ガレノ・スペシャル」でカリブスを抑えてガレノ組が勝利。しかしロケット弾のインパクトは絶大で、「満足感が半端ない試合」「スゲー試合だった」「勝ち負け関係なく楽しめる試合」「普通に全員凄すぎた」と両軍の戦いぶりに絶賛の声が鳴り止まなかった。

