【明治安田J1リーグ】サンフレッチェ広島 1ー0 ガンバ大阪(8月16日/エディオンピースウイング広島)
キックオフ直後にFWとGKの際どい接触が発生。PKを巡る判定に、ファンの意見が真っ二つにわかれた。
物議を呼ぶ事象が起こったのは、J1リーグ第26節でサンフレッチェ広島とガンバ大阪が対戦した1分のことだ。広島のCKをキッカケに、ゴール前でスクランブルな状態になる。
広島のMF東俊希が蹴り込むと、ファーサイドでDF荒木隼人が折り返す。これはG大阪のGK一森純がパンチングで弾くも、両チームの選手がもつれ合い、ボールがG大阪ゴール方向に飛んでいく。これに鋭く反応したのは、FW中村草太と一森だ。G大阪陣内のゴールエリア内でボールがバウンドし、中村は左足で、一森は右手を突き出したダイビングパンチングで、触ろうと試みる。すると、両者がほぼ同時にボールに到達し、激しく接触したのだ。
中村が激しく転がり落ちて悶絶する中、一森はすぐさま起き上がった。広島の選手たちは両手を広げてペナルティエリア内でのファウルを訴える。主審は笛を吹き、まずは中村のオフサイドという判定を下した。
しかし、リプレイを見ると、両者の接触前にボールを触っていたのは、DF中谷進之介だった。中谷がボールを後逸していたため、中村はオフサイドではない。そして、VARが中村と一森の接触でPKがあったかどうかの確認が行われた。
解説・山岸智氏も「オフサイドであれば、このシーンのチェックの確認はたぶん入らないと思います」とコメントする中、御厨貴文主審はVARスタッフとコミュニケーションを交わし、オンフィールドレビュー(OFR)に移行する。これには山岸氏は「見ますね」と驚き「やはり中村選手がボールに先に触ったのか。一森選手が先にボールを出したのかだと思います」と補足した。
中継にVARの映像が表示されると、CKからの最初のプレーである荒木の折り返しのヘディング時に競り合ったG大阪の選手がハンドをしているかどうかも確認。実況・能政夕介氏が「もしかしたら(確認しているのは)複数にまたがっているかもしれません」と伝える中、繰り返し再生されたのは中村と一森の接触だった。
能政氏は「一森はボールにはチャレンジには行っているんですが、先に中村が触れているようにも見えます」と述べると、山岸氏は「この感じだと先に中村選手が触っているように見えますけどね。(一森選手の)脇に入った瞬間(中村選手の)右足に入っているかということですかね」とコメント。固唾を吞んで判定を待つと、御厨主審が最終的に下したのはノーファウル。PKなしということだった。約4分の中断後、試合はドロップボールで再開した。
非常に判別の難しい事象に対して、SNS上ではファンの意見が真っ二つ。「中村草太のトラップが決まってればPKもらえたなー」「草太先に触っとるやろ」「微妙だね。でも中村草太が先には触ってると思う」「PKだろ」「うわー絶対PKやと思った」とPKを主張する声があれば、「助かったけど正直意味わからん笑 あれPKは取れんだろ」「こんな微妙(というか一森が触ってるように見える)事象なら現場の判定を支持でいいよね。PKだったらブチギレてた」「一森退場なら終わるとこやった」「あれPK取られたら一森も可哀想やわ」「普通に一森へのファールの方だと思うんやけど」とPKなしをアピールするものもあった。
なお、試合は19分に中村草太がスーパーゴールを決めて、広島が1ー0で勝利を収めている。
(ABEMA de DAZN/Jリーグ)






