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【映像】自ら転倒後に…異例すぎる劇的KO
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 2度のダウンを喫しながらも立ち上がり、フラフラで戦うも自ら放った右フックが空を切った勢いで派手に転倒。直後にレフェリーストップという異例の劇的KO決着。珍しい形でのKO決着を受け、識者は1度目のダウンシーンに着目。本人は両手を広げて抗議するも、ダメージの大きさを指摘してレフェリーの判断を支持した。

【映像】自ら転倒後に…異例すぎる劇的KO

 8月23日、後楽園ホールで行われた「Krush.179」。板橋武留(KIWAMI GYM)と柿﨑瑠(KNOCK OUTクロスポイント大泉)が対戦。拮抗した展開を破ったのは、3ラウンドに飛び出した柿崎の強烈な右フック。これをきっかけに連続ダウン、さらに自らの転倒という珍しい形で最後はレフェリーストップとなった。

 板橋は4月の「Krush.173」でKO勝利を収めており、勢いそのままに連勝を狙って臨んだ一戦。一方の柿崎はKNOCK OUTからの参戦で、6月の初登場では菊池海斗に敗れている。外様ファイターとして、どうしても連敗は避けたい状況だ。

 1ラウンドは板橋が積極的に前へ出てプレッシャーをかける。柿崎は前蹴りで間合いを取りにいくが、板橋が左右のパンチを強引に打ち込んで流れを引き寄せようと懸命の攻め。これに柿崎も下がらず、カーフキックやカウンターのパンチで応酬し、互いに譲らぬラウンドとなった。

 2ラウンドに入っても一進一退。柿崎がカーフからハイキックを見せれば、板橋はパンチで切り返し、回り込みながら打撃を重ねる。終盤には柿崎が左フックやカーフをコツコツと積み重ね、じわじわと圧力をかけていった。

 勝負を分けたのは最終ラウンド。柿崎がギアを上げ、カーフからパンチ、さらに蹴りを加えて一気に前へ。鋭い右フックが板橋をとらえると、顔面が大きく仰け反り、最初のダウンを奪った。マットに後頭部を強打して大の字となった板橋だったが、“カウント7”でふらつきながらも再び立ち上がる。

 「まだ戦える」とジャンプを繰り返し、気力を示した板橋。その姿にABEMA解説の卜部弘嵩も「よく立った」と称賛の言葉を送る。しかし、柿崎は容赦なく攻め込み、ロープ際で連打を浴びせて二度目のダウンを奪取。すでに足元はふらつき、危険な状態に見えた。

 そんな様子に卜部も「(最初のダウンで)リングに後頭部を打ち付けたので脳がぐらんぐらんでしょうね…揺れてますよ」と危うさを指摘。ファンからも「止めた方がいい」「もう無理」「子鹿ダンスみたいだ」と悲痛な声が飛ぶ。

 それでも板橋はファイティングポーズを取り続ける。再開後、柿崎が軽く放った左ミドルによるダウンはノーダウンとされたが、直後に板橋が逆転を狙ってはなった渾身の右フックが空を切って自ら後方へ倒れ込むと、レフェリーが試合続行は不可能と判断し、3ラウンド1分16秒、柿崎のKO勝利が告げられた。

 なおも両手を広げて戦う意思を見せた板橋に対し、卜部は「後頭部打ち付けたからな。ダメージが、うん。ダメージ」と納得の反応。実況も「本人は不服だったかもしれないけど、止めてよかった」と同様の意見。観客からも「止めてよかった」「今のストップは正しい」「ナイスジャッジ」とレフェリーを支持する声が多く聞かれた一方で「2度目のダウンで止めるべきだった」「早めにタオルを投げ入れてほしかった」という声も散見された。

 試合後、勝者の柿崎は「2連敗してからの今日のKO勝ちだったので、めっちゃホッとしています」と安堵をにじませると、Krushのリング上で「山口(元気)代表、僕は1年間KNOCK OUTに出られていないので、もし枠があるならぜひ出させてください」と”KNOCK OUT”へ異例のアピールを敢行。新たな挑戦の場を求めた。

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