■年金受給者を700人以上取材する梅子さん

梅子さん
拡大する

 YouTube「梅子の年金トーク!」を運営し、年金受給者を700人以上取材している梅子さんは、「受給開始後はお仕事をしていない方が割と多くいらっしゃる。でも、年金だけではなくて、これまでの蓄えを合わせて生活している人が多いという印象を持っている」。

 また、「やりたい仕事があれば、働きたいという声も結構聞く。中には、仕事を辞めて年金生活に入ったけど、実際はやることがなく暇で、仕事を探し始めた人もいた。なので、老後のんびり暮らしたい人と、働きたい人、どちらの老後生活が選べるように備えていくことが大事かと思う」と話す。

  取材した中での印象的なエピソードについては、「60代後半で年金生活に入ったが、生活が厳しくなって、仕事を探して、面接に行く人がいた。この方は79歳の男性で、奥様の介護をしながら、生活をしていたが、認知症が進行して、1人では介護するのが難しくなり、貯金も底をついた。所有していたマンションも、リースバックで手放して、現金化しても、金銭的に厳しくなった中で、80歳を目前に働きに出るという状況があった。それは厳しいし、もう他人事じゃないと思った」と紹介した。

■「3000万円がひとつのセーフティーライン」
この記事の写真をみる(11枚)