ルチャの中堅であるドラゴン・リーとタッグ職人・JD。ともにメインキャラではないバイプレイヤー的立ち位置だが、早々にJD側セコンドのフィン・ベイラーが退場命令を受け、“ジャッジメント・デイ”のお家芸である介入が封印される。しかし、これによって純粋な1対1の名勝負が誕生することとなった。

 口火を切ったのはJD。ドラゴン・リーの超高角度クロスボディを、驚きの高さの対空ドロップキックで迎撃。すかさずドラゴン・リーもロープの反動を利用した高速投げっぱなしジャーマン〜スーパーキック〜さらに背後に乗って“ポイズンラナ”を炸裂させる。

 脳天からマットに突き刺さったJDは中腰でエビ反り状態のまま悶絶。その絶妙なリアクションにファンは「イナバウアー並の反りだ」「刺さった」「マクドナの受けすげえ」「さすがJD」と大盛りあがり。さらに一気呵成に攻め立てるドラゴン・リーがロープに飛んだ瞬間、JDが神がかったカウンターの“スパニッシュ・フライ”で一回転。形勢は一気に逆転した。

 あまりにも目まぐるしい攻防にファンからは「いやー面白い」「やっぱすげえなこの人たち」「今の流れ凄すぎない?」「動きが凄すぎて客が引いている」と興奮気味の声が相次いだ。

 この日は好勝負が続く中、“ジャッジメント・デイ”のドミニク・ミステリオがリングサイドに現れて水を差すも、抗争中のAJスタイルズがこれを阻止。最終的にドラゴン・リーがシグネチャームーブである“オペレーション・ドラゴン”を決めて決着となったが、“頭から突き刺さる”など、スタント級の受けを連発したJDへの賛辞は止まらなかった。

 タッグ戦線でも「フォールされる役」を担うことが多く、巷では“マクドナには何をやってもいい”とまで言われる派手な“やられっぷり”に定評のあるJDだが、この日は「JDマクドナは地球上で最もテクニカルなレスラーの一人であり、過小評価されている」と実況席が称賛。これにABEMA解説の堀江ガンツも「現代プロレス最高の職人」と頷いていた。(ABEMA/WWE『RAW』)

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