WRC(世界ラリー選手権)が南米パラグアイで初開催。日本時間9月1日まで熱戦が繰り広げられた同大会で激しい悪路によりマシンが激しく揺られ、衝撃でコ・ドライバーが手元からペースノートを離してしまうシーンがあった。
次戦チリと合わせて“南米2連戦”の初戦となる今大会は、パラグアイの首都アスンシオンの南東に位置する「エルカルナシオン」を中心に行われた。森林や草原に設置されたハイスピードステージが中心となっており、特徴とされる赤土は滑りやすく、また柔らかいため、マシンが走行すると轍がきざまれることになる。
その結果、路面コンディションを的確に捉えるのが難しく、競技初日からタイヤをパンクやバーストさせるマシンも続出。今季からMスポーツ・フォードにレギュラードライバーとして加入しているジョシュ・マッカーリーンも、ハードな路面への対応に苦戦していた。
取り上げられた映像では、ストレートを疾走してる状況で段差を越えたらしく、マシンが大きく跳ねてしまうが、その瞬間、マッカーリーンと助手席のコ・ドライバーの身体も激しく上下する。衝撃によってコース概況が記されたペースノートをコ・ドライバーが手放してしまったほどだった。
初開催のステージだけに、ペースノートがかなり重要なアイテムになるのは当然だが、それを保持することができないほどの激しい衝撃である。乗員に対するインパクトの強さは、この瞬間のコ・ドライバーの表情を見れば理解できるだろう。
同シーンはWRCの公式Xでも取り上げれらており、「大変なデコボコ道!」とコメントが付けられている。リプライでは、「アスンシオンのありふれた道路のくぼみ」「アスンシオンのバスのような乱暴な運転をしてください」「アスンシオン周辺ドライブでは普通」など、舞台となったパラグアイの首都の道路を揶揄するような意見が並んだ。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)
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