なぜこれほどにも「月見」は盛り上がるのか。月見文化評論家の渥美まいこさんは「ハロウィンって『パリピ』とかテンションの高い人しか参加できない(イメージがある)。『お月見』はソロでも食べられる。現代の季節との関わり合い、『タイパ』もある中で、『ハンバーガー食べて月見っぽいものを食べたら、ちょっと今の季節楽しめるな』みたいな。これ『1年やっている』ってなったら今食べないので。『やっぱり期間限定のこの瞬間に1回食べておくか』みたいな。そういう風な位置付けの感覚と『月見』プラス商品というものが合っている」と分析した。

 さらに、「江戸時代は一大イベントで、その日はみんなでオールするみたいな感じの盛り上がりがあったので、月の美しさというものが太陽のギラギラしたものではなく、『しっとりしていていいな…』とか、風流に感じられる表現が積み重なっているものがあるので、現代は月を見るっていうことがあまり日常になかったりするけれども、月見に対しての憧れ・愛着みたいなものはあるのかもしれない」と語った。

富士そば×鳥羽シェフコラボも参戦
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