試合はアスカとロクサーヌの対決でスタート。アスカのテクニカルな関節技や切れ味鋭い打撃、さらにカイリの巧みな連携と空中殺法が繰り出されるたびに観客からは大きなどよめきがあがる。対するラケルはパワーを押し出し、ロクサーヌは変則的な動きで流れを変え、実力者同士の攻防が続いていった。
ヨーロッパ独特の熱狂は、細かな場面からも伝わってくる。アスカとカイリのタッチが成立した瞬間、爆発的な歓声が湧き上がり、会場全体から「カイリ・セイン!」と連呼するサッカー風の大チャントが巻き起こる。普段のWWEでは耳にしないリズムに、日本の中継を観たファンからも「カイリチャント?」「何だ今のは?」「カイリ、カイリ、セイーンって言ってる」「カブキ人気あるな」と驚きの声が続出。
丸め込みの「カウント・ツー」の場面でも「ワン、ツー」のあとの「シンプルモン・ドゥー!(たった2だ!)」とローカルな掛け声が定着し、会場の盛り上がりをさらに後押しした。
終盤はアスカが膝蹴りや組み技で試合を掌握。カイリが場外への“インセイン・エルボー”でラケルを分断すると、最後はアスカがロクサーヌをアスカロックで絞め上げギブアップを奪取。カブキ・ウォリアーズが堂々の勝利を収めた。試合後もパリの観客は拍手と歓声を惜しまなかった。日本文化を感じさせるビジュアル、国際的な注目度、そして何より試合のクオリティの高さが、観衆の心を強く掴んでいたことは間違いない。(ABEMA/WWE『RAW』)
Ⓒ2025 WWE, Inc. All Rights Reserved.
この記事の画像一覧
