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【映像】土壁ヒット→猛スピードで駆け抜ける衝撃の瞬間
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WRC 世界ラリー選手権】第10戦 ラリー・パラグアイ(デイ3/日本時間9月1日)

【映像】土壁ヒット→猛スピードで駆け抜ける衝撃の瞬間

 WRC(世界ラリー選手権)の第10戦がパラグアイで開催された。初開催の同地で、多くのドライバーが路面コンディションに苦戦させられたものの、最終パワーステージでトヨタの“神童”ロバンペラが実力の片鱗を見せつけた。

 カッレ・ロバンペラは19歳でトヨタのワークスチーム入りを果たすと、次々に最年少記録を塗り替え、2022年と2023年に連続チャンピオンを獲得した早熟の天才だ。2024年をパートタイム参戦で休養しながら臨んだ今季2025年は、第4戦と第9戦で勝利を収めるなど、徐々にその調子を取り戻しつつある。

 そして迎えた今大会、ラリー・パラグアイ。ロバンペラはデイ2のSS14で右フロントタイヤをパンクし、なんとかタイヤを交換せずに走りきったものの6位まで順位を落としてしまった。少しでも多くポイントを稼ぐべく、デイ3の最終パワーステージに臨んだロバンペラだったが、ここで“神童”らしい脅威の走りを披露する。ステージ前半では暫定トップタイムに対して1~2秒差でマイナス表示ときて、ここまででも十分速かったが、終盤のハードなグラベル(未舗装路)エリアでさらにプッシュする。

 少しでもミスすればコースから吹っ飛んでしまいそうなほど速度で左コーナーを駆け抜けると、立ち上がりでコース脇にあった土壁にヒット。解説のピエール北川氏も「リアが当たりましたね」と言及したが、コースオフをまぬがれつつ、暴れるマシンを収めてさらに突き進む。結果、暫定トップからマイナス3.8秒のタイムで見事フィニッシュ。思わず実況の田畑祐一アナウンサーが「ヒヤッとしましたけど…」と言葉を漏らしたが、コース幅を限界ギリギリまで攻めて叩き出したトップタイムだった。

 最終的にはパワーステージで2位、スーパーサンデーでも2位ということでボーナスポイント8を獲得したロバンペラ。3度目のチャンピオン獲得に向けて、現在もドライバー選手権2位の座を死守している。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)

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