世界ラリー選手権(WRC)第10戦『ラリー・パラグアイ』が日本時間8月29日から9月1日にかけて開催された。初開催コースの荒れた赤土グラベルによってアクシデントが相次いだが、なかでも注目を集めたのは、WRC2クラス、ガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2)の衝撃的なトラブルだ。
問題のシーンが起きたのはデイ1のこと。今季第3戦『ラリー・サファリ』でクラス優勝している28歳のイギリス人が駆るシュコダは、激しいジャンプから着地の衝撃を受け、左リアのサスペンションが破損。その直後車載カメラは、左リアアクスル(車軸)ごと脱落した驚きの光景を捉えた。今大会でもタイヤが脱落するアクシデントは見られたが、“車軸ごと”破損した異例の事象に、WRC公式の実況は「ワッツ!?」と絶叫。「彼(の車)は本当に激しい着地をした」と、その衝撃と過酷さを伝えた。
この様子は、WRC公式X(旧Twitter)で「The rear axle has left the chat(リアアクスルがチャットから退出)」とのコメントとともに投稿され、5日時点で3万回以上視聴されるなど、話題となっている。
グリーンスミスはこのアクシデントによってリタイア。ファンを驚かせた“嘘だろ…”な光景は、WRCの極限をまざまざと見せつけた。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)
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