■相談に乗っていたはずの大人が“闇落ち”
若者たちを取り巻く大人たちの問題も大きい。相談を聞き問題を一緒に解決してきた日本駆け込み寺だったが、事務局長が相談に来ていた女性と一緒にコカインを使用して逮捕されるという不祥事が起きた。一時、活動を停止していた日本駆け込み寺だが、現在は再開。代表理事を女性が務め、相談に来た人が女性であれば対応する人も女性にするような対応策も施した。善意を持ち、真摯に寄り添う大人がいる一方で、いつしか関係が当初のものと変わってしまうケースも実在する。
玄氏は、不祥事を踏まえ「距離感が大事だと学習した。個人同士ではLINEのやり取りもしないことにした。どこかで線引きをしないといけない」と述べると、尾久氏は「やはり何度も会って本音の相談が聞けることはある」としたものの、「みんなが真面目にやろうとしているが、一部の悪意のある大人もいっぱいいる。その悪意ある大人を入れないスペースというのが絶対に大事だ」と訴えた。
また芹野氏は「最初は本当に善意で、若い子たちと普通にクリーンな気持ちでお話をしたい人もいた。だけどそこに本当に恋心、愛が生まれて付き合ってしまうこともあったりする」と、実態を伝えた。
■トー横問題、根本的な打開策は
