10人に1人発症「産後うつ」には頼れる人4人で予防効果
【映像】産後うつに悩まされる母親たち(イメージ)
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 出産後に発症する「産後うつ」。10~15%、つまり10人に1人以上の女性に症状が現れるという。

【映像】産後うつに悩まされる母親たち(イメージ)

 産後うつは、本人への自傷行為や赤ちゃんを巻き込んだ深刻な事態を招く危険性がある。

 埼玉県で今年1月、生後5カ月の長女を溺死させたとして殺人の罪に問われていた30歳の母親。8月、懲役3年の判決が言い渡された。

 母親は「子どもを育てていけるのか、経済力や夫の育児に対する不安」などを抱き、産後うつと診断されていた。「娘とともに死のう」と川に入ったが、我に返り、119番通報して救助を要請するも赤ちゃんは助からなかった。

 産後うつ。どうすれば防げるのだろうか。

「4人以上のサポーターがいると、産後1カ月の時の『うつ症状』が少なくなることがわかってきた」(東京都医学総合研究所 山崎修道副参事研究員、以下同)

産後に「頼れる人」が4人以上いるとリスク減?
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