【写真・画像】 1枚目
【映像】テンプル打ち抜かれ「一瞬“フリーズ”→前のめり」KO
この記事の写真をみる(5枚)

 ローとパンチの応酬で均衡を保つなか、試合の流れを断ち切った強烈な一撃。狙い澄ました右フックがテンプルを正確に打ち抜くと、被弾した相手は一瞬フリーズしたように動きを止め、次の瞬間、前のめりにダイブするように崩れ落ちた。

【映像】テンプル打ち抜かれ「一瞬“フリーズ”→前のめり」KO

 9月7日、東京・代々木第二体育館で開催された「K-1 WORLD MAX 2025~-70kg世界最強決定トーナメント・開幕戦~」。佐野純平(K-1 GYM横浜infinity)とTOJO(K-1 GYM BLOWS)の対戦は、互角の攻防からまさかの結末。2ラウンド終了間際、猛攻を仕掛ける佐野のテンプルをTOJOの右フックが的確に捉え、逆転KO勝利を収めた。

 大会のオープニングを飾ったプレリミナリーファイト第1試合は、試合経験豊富なベテラン同士の対戦。佐野はK-1カレッジ2017 -65kg王者。DEEP☆KICKなど他団体で2連勝中、3年ぶりのKのリングとなるTOJOを迎えた。

 1ラウンド、佐野はカーフキックとジャブを織り交ぜれば、TOJOも左右の強いパンチで逆襲。佐野は軽快なテンポでパンチを見せつつ、カーフキックを的確に当てていく。中盤、TOJOもカーフで対抗し、さらに右のパンチを顔面、左をボディに打ち込むなど強い打撃を放つ。緊迫感のある攻防が続くと、残り10秒で佐野が右を効かせロープ際で連打。ガードを固めて防戦一方のTOJOだったが、ここはゴングに救われた。

 2ラウンド、勢いに乗る佐野は前へ出て右カーフ、右ストレートをヒットさせるがTOJOも左右のパンチで反撃。佐野のアッパー連打に対し、TOJOがフックで応じるなど、手数の多い見ごたえある打撃戦が続く。

 ラウンド後半、やや佐野が優位に試合を進める展開。序盤からのカーフやミドルが効き始め、TOJOが後退する場面が目立つ。だが、ここで思わぬ展開が訪れる。

 佐野はローキックで追い込むが、ガードが空いた瞬間にTOJOの左がかすめるようにヒット。さらに殴りつけるような右フックでテンプルを追撃。2発のテンプルを受けた佐野は一瞬動きを止め、前のめりに軽く吹っ飛ぶように崩れ落ちて大の字にグッタリ。起き上がろうとしたものの立つ力はなく、ゴングが打ち鳴らされた。

 突然訪れた逆転劇にファンも「テンプルだ」「側頭部だな」「これはダメージ蓄積しそう」と沸き立つ。ABEMAの解説・佐藤嘉洋は「ストレートは佐野も見切っていましたけど、フックは見えなかったんですね。モロに喰らった」と、TOJOから最後に飛び出した“隠し玉”に言及。終始善戦していた佐野についても「体の強さもあったし。相手の攻撃、見えているところは見えていた」と試合運びを評価。そのうえで「諦めずに、空転したら普通パンチを打つの嫌になちゃうんですけど、それでも打ち続けたTOJOの精神力です」と、開始から押される場面でも打ち続けた35歳のベテランの胆力を称えた。

この記事の画像一覧

ABEMAを大画面で楽しもう

ハイセンス 50V型
ハイセンス 50V型
ネット動画対応 Amazon.co.jp限定
Amazon
シャープ 55V型
シャープ 55V型
AQUOS 4K 液晶テレビ
Amazon
この記事の写真をみる(5枚)