【国際親善試合】アメリカ代表 2-0 日本代表(日本時間9月10日/Lower.com フィールド)
大ベテランが自分自身、そしてチームに苦言を呈した。
アメリカ遠征中のサッカー日本代表は日本時間9月10日、2026年ワールドカップ開催国のアメリカ代表と国際親善試合で対戦し、0-2で敗れた。
中2日での大きな移動、時差などを考慮した森保一監督は、9月7日のメキシコ戦(0-0のドロー)からスタメン全員を変更。W杯アジア最終予選では一度も出番がなかった38歳の長友佑都も、3バックの左CBでスタメン出場した。
しかしスコアレスで迎えた30分、長友は失点に絡んでしまう。アメリカのMFマクシミリアン・アーフステンが、左サイドから1対1で日本のMF望月ヘンリー海輝をフェイクでかわしてクロス。このクロスが上がる前後で長友は、ボールの行方を見ながら首を振ってFWアレックス・センデハスを視界に捉え、FW前田大然と一緒に挟み込むような形を取っていた。
しかし、センデハスは前にいく動作を見せた直後、ボールの軌道に合わせて一瞬のストップから戻りながらダイレクトでボレーシュート。長友は必死に身体を寄せようとしたが間に合わず、先制点を献上してしまった。長友は悔しそうに天を仰いで叫んでいた。
長友は足首を痛めた影響もあったかハーフタイムで交代。試合後のフラッシュインタビューでは、「失点に絡んでしまった。あそこに寄せられないとワールドカップ本番では難しくなるし、まだまだだなと思います」と失点シーンを悔やんだ。
さらに5大会連続のワールドカップ出場を目指すベテランは、「ワールドカップではこのアウェーの雰囲気の中で勝っていかなきゃいけない。そういう部分ではメンタル的にももっとタフにならなきゃいけないですし、このアウェーの雰囲気に呑まれていたら上には行けないので、もっともっと強くなる必要があるなと思います」と自分自身とチーム全体に喝を入れた。
現在の日本代表の目標は、森保監督や選手たちがことあるごとに掲げる世界一。だからこそ、「チームはワールドカップ優勝を目標にしている。今回はスタメン全員が変わりましたけど、個人もそのレベルにやっぱり持っていかないと、正直、話にならないと思う。しっかりとJリーグに帰って、もう一回改めて自分自身を見つめ直して、厳しくやっていきたいなと思います」と改めて気を引き締めた。
9月のアメリカ遠征を1分1敗で終えた日本代表は、10月のAマッチウィークでパラグアイ代表(10日)、ブラジル代表(14日)といずれもホームで対戦する。
(ABEMA/サッカー日本代表)

