ABEMA的ニュースショーでは、偽装出勤サービス「唯度空間」の呉永涛社長に取材を実施。呉社長はこのサービスについて「外資企業や民間企業にリストラされたけど、家族にバレたくない人が、有意義に過ごす場所」と説明した。利用者については「オンライン面接している人や、履歴書を書いて送る人、SNSでコンテンツを発信し始めた人もいる」と語った。
このビジネスの背景には、中国の深刻な就職難がある。2026年卒大学生の就職内定率が過去最高94.8%に達した日本に対し、中国は就職氷河期と言われ、2025年7月の若者(16〜24歳)の失業率は17.8%と、日本の4倍以上(日本の15歳〜24歳の失業率の4.10%)に達している。このような状況の中、「偽装出勤」の需要が徐々に拡大した。
失業を家族に知られたくない人が出勤したフリをして外出するのは、日本でも聞く話だが、なぜカフェや図書館ではなく、わざわざ偽装出勤会社を利用するのか。呉社長は「コーヒーを飲みに来るのではなく、仕事をする気持ちで来る。図書館にも人はたくさんいるけど、仕事している人はほぼいない。(うちに来ることは)職場感覚なので、カジュアルな感じではない」と語る。
「次のステップにつなげる前向きな環境が人気の秘密」
