6歳の時にバラエティー番組『あっぱれさんま大先生』の初期メンバーに大抜擢。「かなちゃん」の愛称で人気を集めた元子役タレントの中武佳奈子さん。芸能界引退後は離婚、さらにはホームレス生活も経験。現在43歳、アルバイトで生計を立てるシングルマザーである彼女が『ABEMA エンタメ』の密着企画「NO MAKE」に語った母親との歪な関係とは?
人気子役だった彼女の人生に何があったのか。
中武「(子役)当時の私たちは『あっぱれブランド』と言われてるぐらい、『あっぱれさんま大先生』の名前を出せば仕事を取れる感じだったんです。当時の収入は“億”はいっていたはず」
お金の管理は誰がしていたのか?
中武「お母さんが管理していました。(母方の)2人いるいとこが中学生のときに(叔父が)肺がんで亡くなった。それがきっかけになって2人が『医者になりたい』となったんですけど、その時に(私の)お母さんが『うちが支援するからやりたいことをやらしてあげて』と」
そんな母親は仕事に入り込んでくることもあったという。
中武「お母さんも外を歩いてると『あっぱれのかなちゃんのお母さんですよね?』みたいな感じで声をかけられて、ある意味ちょっとタレント気分だったみたいです。あるCMの撮影中に私が歌の音程が取れなかったときにはお母さんが(仕事に対して)すごく言ってきて、その日でお母さんは“スタジオ出禁”になりました」
1億円以上を稼ぐ子役の親として“ステージママ”になっていく母親。中武さんが成長するにつれ、親子の間に溝ができ始めた。
中武「『あっぱれに出ることをやめたい』と言ったのですが、親に止められました。私、子役の時に人の話を自分の話に持ってくるという、だいぶイヤなヤツだったんですよ。でも、だんだん年を重ねるとともに『申し訳ないな』『横入りしている人みたい』という気持ちが芽生えて苦しくなっちゃって…しんどくて、しゃべれなくなった時期もあったんですけど、お母さんは怖かった。番組で話せないと帰りの電車で普通に座りながらつねられたりとか、外でも罵声を浴びせられるとか。涙をこらえながらホームを歩くみたいな感じで…もうお母さんに何度泣かされたことか…」
「そういう人格を作ってしまったのは私」
