■「強者しかフリーランスにはなれない」

森田昇氏
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 キャリアコンサルタントの森田昇氏は、フリーランスから会社員に戻る人は「増えている」といい、「フリーランスで稼げる人は一握りだから、技術や技能を持ってないとなかなか難しい」。会社員に戻る難易度については、「今は人手不足だから、若ければ可能だが、30代までいくとちょっと厳しいかもしれない」と述べた。

 キャリアクラフト(株式会社セルパ)によると、フリーランスに向いていない人の特徴は「真面目で心配性な人」「受け身な人」「自己管理ができない、自分に甘い人」「人付き合いが好きな人」「目的意識のない人」「向上心のない人」。

 アクティビスト個人投資家の田端信太郎氏は「ここに足すとしたら、『契約書を読めない人』『交渉できない人』はやめた方がいい。サラリーマンだったときに営業職やってたから、契約書は赤字を入れて返すのが当たり前だった。自分の個人会社の相手が大企業だろうが、おかしなことが書いていれば『おかしいだろ』とビシッと言えるかどうかだ。その気構えがないといけないのに、みんなサインだけして、後からぐちぐち言う」。

 岸谷蘭丸氏は「強気の交渉ができないのは、アウトプットの質が低いままフリーランスになってるからだ。強気の交渉をすると、『じゃあいらないです』って言われる人がほとんどだと思う。やっぱり強者しかフリーランスにはなれない」と指摘した。

 一方で、平将明デジタル大臣は、「働き方は結構選択できるようになった。1つの仕事だけじゃなくて、組み合わせもできるようになっている。私はもともと大田市場で夜勤で働いていた。夜勤やったらそれで稼げるが、そういうとこに人は来ない。ただ、夜勤をやると、その時間で稼げるから、他の副業や自分のスキルアップに時間が使える。もうちょっと広くいろんな職種を見たら、いろんな組み合わせができるはずだと思う」との見方を示した。

(『ABEMA Prime』より)

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