小林氏の推薦人は“偏り”がない?

小林氏の推薦人
拡大する

━━小林氏の推薦人の特徴は?

「『自民党を生まれ変わらせる』というムードの中で旧来の派閥政治からの脱却は1つ大きなテーマになっていると思う。そういった中で、どこか1つの派閥ばかりから推薦人に並ぶより、おそらく、“バランスの良さ”を各営目指したはずだ。その中でも、小林さんは偏りがない。中堅・若手が中心だが、推薦人の代表は衆議院の議院運営委員長をされている浜田靖一議員であり“重し”にしたい考えもあったようだ。一方で、陣営のうちの1人は『正直、あまり余裕がなかった』と漏らしていた。余裕のある陣営は『推薦人になります』という人がいっぱい来てバランスよく見せるために“整える”作業ができるが小林さんの陣営は異なったようだ。そのため、これから論戦でどれだけ議員の心を掴んでいけるかにかかっている」

━━茂木敏充前幹事長はどのようなアピールを行なったのか?

「演説の冒頭、早い段階で『私の強みは経済と外交です』と言い切った。経験の豊富さ、政治家として実務能力の高さは国会議員の間でも高く評価されているので本人としても『仕事ができる』という点を一番アピールされたいのではないか。正直、小林さんなどと比べるとご年齢もあり、幹事長を務められていたため“刷新感”を出すのは難しいところがある中で、トランプ大統領に『タフネゴシエーター』と言われたなどの話も交えつつ、自分の実績を強調してアピールしていきたいのではないか」

━━茂木氏の能力の高さがわかるエピソードなどはあるか?

「『映像記憶能力』があると言われており、私も一度目の当たりにした。ある会議を取材していて、たくさん記者も議員もいたが会議終わりに『取材の場にいたね』と言われた。おそらく、記録された映像の中に、私が隅の方に映っていたようだ」

━━茂木氏と野党との距離感は?

「国民民主党の玉木代表とはYouTubeで対談されたり親交が深いことが知られている。また、政治家としての経験年数が長いため様々な人脈は築かれているだろう」

旧茂木派で12人
この記事の写真をみる(7枚)