■問題点も開催中にクリア 開幕後の評価を上げた万博に7割が「満足」
指摘された万博の問題点としては、「万博予算の増大」「工期の遅れ」「2億円トイレ無駄論」「大屋根リング不要論」「パビリオンの工事費未払い問題」などがあった。とはいえ、来場者の7割が万博に「満足」しているというデータもある。三菱総合研究所が万博に来場した経験のある20〜60歳代の男女500人を対象に行ったアンケートでは、大変満足26.4%、満足46.6%、普通19.6%、不満5.6%、大変不満1.8%との結果が出た。
林氏は「手のひら返しはいいことだ」と感じている。「東京オリンピックでキャンセルカルチャーが起き、今後大きな国家事業ができなくなると絶望した。今回の万博では、ユスリカの大発生にせよ、ほぼ2週間で問題が解決している。水質汚染についても、汚染の可能性があったため、一時中止して調査しただけだが、ソーシャルメディアでは『地球の終わり』のように騒がれた。批判は悪くないが、必要以上に言う必要があるのか」。
ひろゆき氏は「営利企業ではないから万博は面白い。営利企業であれば、たくさん入ってもらい、さっさと見てもらうのが正解だ。ただ万博は金でやっているわけではないから、少人数にしか見せないパビリオンがあっていい」と考えている。
そして、「ホスピタリティや効率性を追求しない。建設費もめちゃくちゃかかり、ペイするわけがない。税金やスポンサーにより、採算が合わず、他のところで見られないものを見るイベントだ。効率を考えた時点で、万博ではなくなる」との持論を述べた。
一方で、ひろゆき氏はかつて、万博を批判していたこともある。ここを問われると「パビリオンの具体的な情報が一切なかった。何が面白いのかわからずに、赤字確実なのだとすれば、やらない方がいいと思った」と弁明する。
しかし「採算度外視でおもしろいものを作れるのが万博だ」といった観点からは、好意的に見ている、「民間の遊園地も面白いが、採算性を取ってしまう。万博では落合陽一氏のnull2(ヌルヌル)やiPS細胞を見られるなど、採算度外視のものがある。行ける人は行った方がいいイベントという意味で、『行く価値がある』と言った」。
(『ABEMA Prime』より)

