「真面目の看板を取り下げたことはありましたか?」
菊池誠晃(株式会社デジタルプラス 代表取締役):同じ菊池ということでよろしくお願いします。陸上で挫折されたことはありますか?また、陸上は反復練習も多いと思いますがモチベーションをどう維持していますか?
菊池:実は今も壁にぶつかっています。私の競技は1500メートル走なのですが、疲労骨折や肉離れなど、ケガに悩まされているのです。私のモチベーションは良い記録を出した時の達成感です。やり抜く力で必ずケガを克服して復帰します。
大口一仁(株式会社みずほフィナンシャルグループ 人材戦略推進部 採用チーム次長):「真面目」は人生で最も大切な要素の一つだと思います。とはいえ、『真面目』というワーディングには多彩な意味付けがなされる。真面目の看板を取り下げたことはありますか?
菊池:私のモットーに「メリハリをつける」というものがあります。もちろん、競技や他のことに取り組むときは全力を捧げます。しかし、そうでない時にいつも頑張っていたら疲れてしまったり、チームのメンバーなども堅苦しく感じてしまうことがあると思います。そのため、休む時は休む、ジョークを言うときはジョークを言う、仕事をする時はしっかり仕事をするというメリハリは自分の中にあると考えています。
宝谷太郎(不二製油株式会社 人事総務本部 人事総務部門 部門長):部活とバイトとそれ以外、多くを両立する方法は? また、陸上競技以外で挫折して断念したことはありますか?
菊池:私は幼少期から習い事など多くのことを同時にできる環境で育ってきました。そのため、ダラダラするなど無駄な時間を過ごすことが生活習慣の中になかったことが両立できている要因かと思います。挫折については、元々サッカーと水泳競技を並行して取り組んでいた時に、水泳競技の方が向いていると考えたので、時間の制限がある中でサッカーを断念しました。これはある意味で諦めたと言えるかと思います。

