「アホみたいな回答ですがお金持ちになりたい」

Zenken株式会社担当者と岡元さん
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松島征吾(Zenken株式会社 取締役 人材戦略統括本部長):プレゼン力というより人間力に溢れている。弊社にも元予備校のカリスマ講師で営業部や事業を率いている人が多くいます。将来はどんな大人になりたいですか? また、今やりたい仕事は何ですか?

岡元:すごくアホみたいな回答ですがお金持ちになりたいです。少なくともお金を持っていないより持っている方が見える世界が広がります。また、お金をたくさんもらえる状況は、自分にしかできない価値があり、それを相手の方が受け入れてくれている状態だと思います。実際にやりたい仕事についてはまだ社会にほとんど出ていないので明確な答えはありません。ただし、自分の魅力をうまく活かせる環境に身をおいて、人に貢献できるところをブラッシュアップし続けたいです。

白坂ゆき(株式会社CaSy 取締役CHRO):お金持ちになりたいなど、自分のプリミティブな感情をしっかり口にできるところが素晴らしい。一方で、どこか可愛らしいのがすごく魅力的です。あえて嫌な質問をします。もっと難関校に輩出している塾は他にありますが、なぜ“No. 1進学塾”で勝負していないのでしょうか?

岡元:理由が2つあります。1つは、そもそも今教えている塾が出身塾で愛着があり、システムもよくわかっているからです。もう1つは、最大手の塾は授業システムなどが全部決まっているからです。今の塾は講師なりの工夫・アレンジができ、生徒の成績・思考力を上げることで自分にも力がつくと考えました。

森田実樹朗(株式会社JTB 人事チーム 求人担当マネージャー(求人統括)):今後どんな挑戦をしていきたいですか?

岡元:塾は目の前の生徒に向き合って満足度を上げる、期待を超えるものを作ることがメインですが、もっと広い世界について勉強したいです。例えば農業であれば、目の前の農家だけではなく農家全体の構造を改善できるような仕組みに挑戦したいです。

池田裕記(九州旅客鉄道株式会社 人事部担当部長):生徒の課題が「成功体験の不足」にあると着眼したきっかけは何ですか? 

岡元:勉強が得意な人が“苦手な子の要因”に気づくのは難しいと思うので生徒と『今日の授業どうだった?』『ここがわからんかった』『なんでわからんかった?』などと対話を重ねました。まずはコミュニケーションスキルを生かして生徒の本音を引き出して、次に言葉として出てこない裏の部分まで分析しました。

田村知子(日本航空株式会社 業務企画職):岡元さんの失敗体験と乗り越えた方法を教えてください。

岡元:小さい失敗はありますが、「ど派手に転んだ」ことはあまりありません。なぜなら僕は1年間で800コマほど授業をするため、800回チャレンジ&リトライする機会があるからです。生まれた小さな失敗はすぐに解消し、次は繰り返さないことを続けているのです。
 

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