■渋谷→熊本へ 「約1年で売り上げが20倍に」

小谷草志氏
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 一方、企業のDX化をサポートする会社「Lbose」代表で、2020年に渋谷から熊本へ本社を移転させた小谷草志氏。移転理由について、「僕らがミッションとしているのが『“誰と、どこで、何をするが”を、もっと自由にする』。しかし、どうしても週5、8時間は出社して仕事をすることがあまりにも普通になっていた。それで(ミッションを掲げている)自分たちが、渋谷というスタートアップの聖地に本社を置いてていいんだっけ?という話になり、移転した」と説明する。

 熊本本社のメリットは「働き方を自由にする”企業ミッションを体現」「東京に比べ家賃が格安」、デメリットは「リアルで人に会いにくい」「ビジネスマッチングや交流会などが充実していない」ことを挙げた。

 移転後の業績については「約1年で売り上げが20倍に上がった」といい、「僕らはフルリモートの会社で、2020年4月に緊急事態宣言のタイミングで、DXの寄与みたいなのが上がってきたのが1番の大きな要因だと思っている」と分析。

 現在の売上高は移転前の70倍になっているが、「本社機能をちゃんと考えないといけないタイミングだと思っている。僕らはバックオフィスを熊本に置かせていただき、それ以外のところで言うと、全体の売り上げの約6割は都内1都3県の企業、それ以外の地域の企業とも取引させていただいてるが、本社を東京に置かないとビジネスの場にならないのかは考えないといけない」と明かした。

■「東京一極集中と地方創生が相反してるとは思っていない」
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