“資源の宝庫”日本での大きな壁とは…?

日本の割り箸使用量は年間約200億膳
拡大する

 そんな中、以前から視野に入っていた日本に去年の夏、上陸。今年4月、川崎市に生産拠点を設けた。環境省によると、日本の割り箸使用量は年間約200億膳。まさに“資源の宝庫”だが、ChopValue Japan戦略的パートナーシップディレクターの松尾実里氏は大きな壁にぶち当たったと言う。

「日本は廃棄物法があり、私たちが割り箸を回収するときに制度のところでまだ苦労している」(松尾実里 ChopValue Japan戦略的パートナーシップディレクター、以下同)

 使用済み割り箸は多くの場合「一般廃棄物」に分類され、廃棄物処理法に基づき無許可で収集・運搬は原則として認められていない。そこで、割り箸を廃棄物ではなく資源と捉えることで、循環型社会を推進する実証プロジェクトとして川崎市から正式に許可を得た。

「『今まで捨てていたものが何か商品になるならぜひ協力したい』と言ってくださっている。ゴミを回収して何かの製品にする会社は今までなかったため、すごく共感してくれた」

 使用済み割り箸をおしゃれ家具に。ソバック氏の日本での挑戦は始まったばかりだ。

「割り箸がデザイナーズ家具や高性能素材に生まれ変わる事実が、我々が各国で事業を拡大できている要因だ。都市資源の収穫という考え方でみると、割り箸は新素材へと再生できる資源の一例に過ぎない。さまざまな自治体や企業と連携し、日本に新しい都市資源活用のアイデアを広めたい」(ジェームス・ソバック氏)

(『ABEMAヒルズ』より)

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