この日の幕開けは、先週アスカの毒霧攻撃で全身緑の“ピッコロ状態”となったリアの怒りのマイク。ウーウーと唸り手を震わせながら、「アスカとカイリ! こうなると思ってた、リングで決着をつけたかった。あんた達(カブキ)ウォリアーズのようにね。でもね、それも無理。イヨを傷つけたことで一線を超えたね」と糾弾し、「リングでけりをつける。かかってこい!」と再戦を要求する。

 これに呼応するように、下がり眉の悲しげな”困った顔”でイヨが登場。「リア、言いたくないけどあんたが正しかった」とアスカとカイリを非難しながらも、「でも(彼女たちは)私の家族なの。まだ愛が残ってるの」と複雑な心境を吐露した。

 直後に流れたアスカの煽りVTRでは、「わしはお前を導いったったやろ。お前のために道を切り拓いたったんだろうが」と巻き舌の日本語でまくし立て、「お前がいるのはワシのおかげ」「ワシのおかげでチャンピオンになった」と“俺が育てた”アピールを連発。さらには謝罪を求めるなど高圧的な姿勢を見せ、隣のカイリも「ワシの生徒やろ?」の問いかけに頷くだけで、完全に舎弟のような立ち位置に追いやられてしまう。

「時間をちょうだい」と半泣きでリングを後にしたイヨ。しかし直後、カブキ・ウォリアーズがリアを背後から急襲。救出に駆け戻ったイヨが必死で仲裁に入るが、アスカは容赦なく真っ青な毒霧を噴射。先週のリアに続き、今度はイヨがポイズンミストを浴び今度は”アバター状態”、リング上でもがき苦しむ羽目となった。

 その後もカブキ・ウォリアーズの攻撃は止まらない。リアを関節技で押さえ込むアスカに合わせ、カイリが「インセイン・エルボー」を叩き込む新たな連携を披露。会場は騒然となり、完全に形勢は逆転した。

 アスカの敵対姿勢を鮮明にした今回の乱闘劇。実況は錯乱状態のイヨに「痛むのは目なのか、心なのか」と述べれば、ファンからは「アスカ不良すぎる」「あー、決別だ」「もう無茶苦茶だよ」と嘆く声と同時に、「アスカはすげえな」「アスカ強い」「カブキ最高だろ」とそのヒール性を支持する意見も目立った。

 こうして「リア&イヨ vs カブキ・ウォリアーズ」という構図が本格化。リアのホームであるオーストラリア・パースでの「クラウン・ジュエル」でのタッグマッチ実現が正式に決まり、女子部門の勢力図は再編の局面を迎えることとなる。日本人3人を巻き込んだ抗争は、次週以降の「RAW」でもさらに大きな注目を集めそうだ。(ABEMAWWE『RAW』)

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