番組がピックアップした「きょういくばんぐみのテーマ」は、世の中の不安や孤独といった感情を、子ども向けの歌番組風に仕立て、これがYouTubeでも1800万回以上再生されて話題になっている。この歌詞に高市氏は「これが本当にバズっていて、子どもたちまで聞いているとしたらつらいし、ものすごい閉塞感。自己肯定感がない歌詞になっている」と沈痛な表情を見せた。

 その上で自身の経験を語り出すと「なんだかもう生きるのもつらい、死ぬのも怖い。年代的にそういうことはあるし、私にもそういう時期はあった。その時にご先祖様の数を数えた。盆踊りで『7代前までのご先祖様に感謝しながら踊ってください』と言われたことがあるが、7代前まで足し上げていくと、直系の先祖が256人いる。その人たちが途中で死なず、また誰かと出会って子どもを産んで、その子どもがまた誰かと会い、それで私がいると思ったら『私の命も、みんなの命も重い。生まれただけで幸せ、生きているだけで幸せ』と思えるようになった」と、自ら生きる意味合いを見出したと述べた。

 また幸せを実感できる趣味について話が及ぶと「役所の縛りなどで何年か行けていないがスキューバダイビングをしている時が一番幸せ」とし、また日常生活の中の幸せとしては「録りだめしていたドラマを見ること。毎クール録りだめして1話だけ見て、おもしろくないものは毎週予約をやめる。それから厳選したものを、夜にちょっとずつ見るのが幸せ」だとドラマ通であることを明かした。さらには政治を舞台にしたドラマについて「刑事ドラマとかで、最後は黒幕が幹事長だったりする。なにかすごい陰謀とか殺人を命じたり、もみ消したりするが、そんなことはない」と笑いながら不満を添えていた。
(『ABEMA Prime』より)