実績のある経営者が日本の課題に挑む全く新しい「実績重視」の提言トーク番組、ABEMA『For JAPAN シーズン3 #25』が10月3日に配信。「令和の採用」について議論した。
スポーツコミュニティ株式会社 代表取締役 中村伸人氏は「以前は大きな網をかければごそっと採れたが、四大生の就職人口がピークアウトしていく中で売り手市場に変わった。だから私は人材会社や媒体に頼りきるのではなく『スポーツ業界の説明をさせてください』とどぶ板で大学の授業をハックして自分で登壇して話させていただく機会をもらった」と述べた。
メンタルヘルスラボ株式会社 古徳一暁氏は「僕らの仕事は障がい者支援で一般的に馴染みがないため、まず認知から取らなくてはいけない。従来の採用手法だけではダメでSNSに出たり目立ったりしないといけない」と現状を語った。
コスモバンク株式会社 代表取締役 穴澤勇人氏は「弊社には110名ほどいるが50名くらいは社員の友人・兄弟など知り合いの紹介で入ってきたメンバーだ。加えて焼肉屋やガールズバーなどに行った際に『動きのいい店員』を誘って入社してもらうこともある。先日も焼肉屋で店長に『あの子動きいいね』と声をかけたら『就職先を探している』というので直接採用した」と話した。
ここまでの話を受けて経済学者の成田悠輔氏は「参考になる一方で、ここにいらっしゃる皆さんが工夫すればするほど問題が悪化しているようにも見える。というのは、個々の企業や社長は工夫を凝らしてNo. 1になることができるかもしれない。でも、若い人のプールが足りない、人がいないという問題は解決するわけではなく、むしろ悪化するかもしれない。個々の企業にとっての良し悪しと、社会全体で抱えている人手不足の問題は全く別だ」と“バッサリ”と指摘。
これに対し番組MCの古舘伊知郎は「成田さんは根本的なことを言ってくれるから半分嬉しくて半分イラ立つ」と述べ、スタジオで笑いが起きた。


