さらに「党員票が高市氏は想定よりちょっと多く出た。これはぶっちぎりだったとは言えないと思う。本当は5割ぐらい取りたいと言っていたが、そこまではいかなかった。あとは(決選投票時の)47の都道府県票。これが36対11で圧倒的に高市氏に見える。全国の地図で並べると。この時に党員票を無視していいのかというのが、午前中時点でのプレッシャーはすごかったと思う。特に選挙が弱い若手は、自分の地域で高市氏が勝っているのに、小泉氏に入れて地元に帰ってなんて言われるか。『お前党員の声を無視したのか』と言われる。これは今回ものすごく大きかったと思う」と分析。

 「あとは、世代交代を避けたいという、『小泉氏になっちゃうと、もう俺一丁上がりだな』みたいなことを思う議員も少し抜けた。(1回目の投票で)100票ぐらいだと見ていたが、20票も減った。これは小泉氏はやっぱりショックを受けたと思う」と解説。

 本来であれば「小泉氏と林氏は近いので、足した152票出ていいはずなのに、(小泉氏は)145票にとどまってしまったという結果は、やはり党員票の結果を見て流れた人たちが少なからずいたということ。高市氏の党員票が多く出て、しかも麻生氏の工作が上手くいき、高市氏にとってすごく上手くいった結果になった」との見方を示した。

「麻生氏の真骨頂、すごい人だと思うやり取りが裏にあった」
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