南アジア旅2日目、バングラデシュの首都ダッカの街中で、ジャファン一家との出会いがあった。お父さんのサダムさん、お母さんのアイシャさん、娘のファリアちゃんと共にくるまが訪れたのは、中華料理などを提供する高級レストラン。「どうして僕たちと一緒にご飯を食べてくれるんですか?」とくるまが尋ねると、「日本から来てくれた大事なゲストだからだよ。この国は歓迎の気持ちをとても大切にしている」とサダムさんから温かい言葉が返ってきた。
料理が運ばれてくるまでの間、ファリアちゃんは無邪気な姿を見せていた。カメラに笑顔で手を振ったり、「ミャーオ」と猫の鳴き声を真似したり。テンションが上がりすぎてしまい、サダムさんから「おとなしくしていなさい」と注意される場面もあった。そんなファリアちゃんだが、「将来何になりたいの?」と問いかけると「ARMY(軍隊)」との答えが返ってきた。「国を助けたい」のだという。この言葉を聞いたくるまは「すごいじゃん。6歳で?」と呆然。なお、この日くるまは、ダッカ市内の道路に戦車が停まっている光景を目にしており、「おまわりさんに会ったことがあるから(おまわりさんに)なりたいように、軍隊を(日常的に)見ているからじゃない?」と推測した。
軍隊が身近に存在するこの街で生まれ育ち、入隊を夢見るファリアちゃんを、両親も応援している。サダムさんは生活雑貨店を営んでおり、「娘が軍隊の学校に入れるように、毎日頑張って働いている」とのこと。軍隊の学校は学費が高額なのだという。ちなみにサダムさんは、小学3年生までしか学校に通えなかったのだそう。娘には自分と同じ道をたどってほしくないという思いがあるようで「上を目指さないとね」と話していた。
この記事の画像一覧

