バングラデシュの首都ダッカで迎えた南アジア旅3日目、ショドルガット港を訪れたくるまが目にしたのは、巨大な船がずらりと並ぶ圧巻の光景だった。くるまが「めっちゃ船あるじゃん」「でっけー!」と興奮していると、どこからともなく1人の男性が現れ、「中を見せてあげるよ」と案内を買って出てくれた。船の1階では多くの人々が雑魚寝をしており「ここは仮眠室?」とくるま。階段を上がると、2階は布団を干すスペースとして使用されている様子だった。
さらに階段を上がり、最上階のデッキへ。そこで待っていた絶景に、くるまは「うわぁ。すごい」と感嘆の声を上げた。目の前を悠々と流れていたのは、ベンガル語で「古いガンジス川」という意味を持つブリガンガ川。ガンジス川とつながる川で、「ダッカの命の川」とも呼ばれているのだそうだ。「何でこの船を見せてくれたんですか?」という質問に、案内してくれた現地男性は「外国人にこの景色を見せてあげたかったんだ」と誇らしげに答えた。
その後、くるまが「バングラデシュのいいところを、日本の人に伝えたいんです」とインタビューを行うと、前出の男性は「多くの民族が共存して平和に暮らしているところだね」と返答。もう1人の現地男性は「バングラデシュは川の国だよ」とこの国の魅力を表現した。これらの答えを受け、くるまは「ああ、これは理想的な多民族国家」と納得の表情。「この港に世界中の人が来て、そこからバングラデシュがでかくなったということですね。それが全部川という言葉に集約している感じ。いろいろな場所から来たものを受け入れ、自分たちのものも大事にしながら」と感慨深げに話していた。
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