日本語実況でも日本のリング時代以来の「8年7カ月ぶり」と紹介されたシングル戦。序盤の手の内を探り合うテクニカルな攻防から、イヨの場外への”アサイ・ムーンサルト”に対して、カイリも場外での”アラバマ・スラム”で対抗する。
 
 この試合を仕組んだフィクサーとしてリング・サイドでちょこまかと暗躍するアスカを尻目に、終盤にはイヨが”ムーンサルト”を狙ったが、ここでアスカがエプロンに立ち、レフェリーの注意を奪い妨害。その隙を突いてカイリがロールアップ。さらにアスカがリング下からカイリの腕を引張り“ガッチリ固定”するというあからさまな仕掛けで3カウントが入り、イヨから勝利をもぎ取った。

 ABEMAWWE解説を務めた週刊プロレスの井上光記者もキッパリ「ズル勝ちですね」と断言。ファンからは「カイリがイヨに勝った」と興奮する声や「酷いw」「さすがアスカ姐さん汚い」の非難、さらには「いいサポート」「良い感じの遺恨」と日本人対決の行方に期待の声も少なくない。

  海外ファンの反応も複雑だ。「イヨがチートで負けたのはショック」という声に加えて、目の前の介入劇を見逃したレフェリーには「今週のレフェリーは見えない病だな」「見えない筈がない」といったツッコミがSNS上を飛び交い、「RAW史上一番露骨な介入」「レフェリーが一番の敵」という辛辣な突っ込みも相次いだ。

 週末10月11日にオーストラリアで開催される「クラウン・ジュエル」では、イヨと地元凱旋となるリア・リプリーの元女子世界王者タッグと”カブキ・ウォリアーズ”アスカ&カイリの決着戦がいよいよ行われる。突然勃発した日本人同士の抗争劇に日本でも人気上昇中の”最狂女子”ことリアが加わる。今後の女子戦線の行方を占う意味でも注目のカードになりそうだ。(ABEMA/WWE『RAW』)

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