■自民党と維新の会、連立へのハードルは
維新が掲げている政策を、自民党は飲めるのか。河野氏は、副首都構想について「東京一極集中を是正する議論があるなかで、大阪が“西の柱”であるのは、その通りだ。『副首都はダメだ』と頭から否定する必要性は全くない」とする。
また、社会保障改革についても、「“年金制度”は破綻しなくても、このまま行けば、“年金生活”は破綻する。社会保障改革は避けて通れないと、国民は皆考えている。テーマとしては当然だ」と評価した。
元日経新聞記者で作家の鈴木涼美氏は、「自公連立により、保守色の強い政権が発足しても、平和主義を掲げる公明党がタガになるイメージがあった」と明かす。一方で日本維新の会については「同性婚や夫婦別姓などの発言に違和感はないが、安全保障や外交については、自民党以上に核武装の必要性を感じている人がいる」とする。「政権内に公明党がいる方が、国民的な安心感は強い。ただ、これを機に、維新が一部掲げるリベラル政策が、交渉のカードになるなら、与党に入っている意義がある」。
2ちゃんねる創設者のひろゆき氏は、「維新が掲げる『社会保険料を下げる』といった政策は、基本的にはほぼ不可能だ。過半数を得て政権を取ることはまずないと思っていたが、今回自民党に飲ませて、実現する可能性があるのは面白い」と語る。
近畿大学情報学研究所所長の夏野剛氏は、「維新が掲げる2本柱は、自民党、とくに麻生太郎副総裁の側から見ると飲みやすい。社会保障改革は、誰もが必要だとわかっているが、『選挙に不利になる』などの理由で言う人は少ない。政策協議はうまく行くのかもしれない」との予想を示した。
(『ABEMA Prime』より)

