【写真・画像】成田悠輔氏「採用するのが間違いなんじゃないか」人材・採用についての議論を“ちゃぶ台返し” 1枚目
【映像】成田氏が“ちゃぶ台返し”した瞬間

 実績のある経営者が日本の課題に挑む全く新しい「実績重視」の提言トーク番組、ABEMAFor JAPAN シーズン3 #27』が10月17日に配信。「採用と人材」について議論した。

【映像】成田氏が“ちゃぶ台返し”した瞬間

 経営者にとって人件費の高騰は悩みの種。しかも制度に守られた正社員はよほどのことがなければクビにできない。

 この点について、ヘッドコンシェルジュ株式会社 代表取締役社長 滝村晃平氏は「なぜ辞めさせる前提なのか? 解雇しなくていい育成をするべきだ」と提案した。

「うちは『美容』というジャンルから応募してくる人はほとんどおらず、『ヘッドコンシェルジュになりたい』という人が来てくれるので、ミスマッチが起きにくく、退職につながりにくい。また、やむを得ない事情で実家に帰ることになっても会社が全国展開しているので離職を防げる。12月には札幌店がオープンするが、きっかけは札幌出身の子たちが『札幌に出したい』と言ってくれてそれを後押しした形だ。彼女たちは自分で開業している気持ちにもなれる」

 和歌の浦温泉萬波 MANPA RESORT 代表取締役 坂口宗徳氏も「『解雇なんかしなくていい』という点には同感だ。私どもは教育に非常に力を入れており、学校では教えてくれない立ち居振る舞いや挨拶を指導し、良い人材を育てようとしている」と述べた。

 経済学者の成田悠輔氏は「ちゃぶ台返しになるが、採用するのが間違いなんじゃないか。今や人手不足で賃金も上がっている。雇った挙句になにかあったら『ハラスメント』と訴えられ、かといって解雇はしにくい。だから、人を正式に雇うことのコストやリスクがすごく高い。一方、人を雇わない事業や組織のあり方がいろいろと出てきている。オンラインサロンやコミュニティでは人を雇うのではなく、むしろ会員の人がお金を払い、勝手にやる気を出して、勝手に働いて、お祭りやイベント開催、カフェやレストランを運営したりする。できるなら人を雇わずに“やりがい搾取”で勝手にやってもらう方法が理想だ」と提案した。

 これに対し番組MCの古舘伊知郎は「やりがい搾取は面白い」と舌を巻いた。

 成田氏は「ちゃんと会社をやって、ちゃんと人を雇わないとできないことと、そうでないことの線引きがすごく大事な時代になっている」と述べた。
 

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