■「年齢でいちいち揚げ足取りする必要はない」
一連の話を受けて、普段からミニスカ、ルーズソックスを履いているフィットネスブランド『kelluna.』代表の前川裕奈氏(36)は、「自由の場において、年齢を理由に好きなファッションができないのは結構ナンセンスで、『そもそも何歳からおばさんなの?』っていうのはいつも思ってる。その定義がない中で、これはダメとかって、みんな生きづらくなるんじゃないか」と訴える。
そんな前川氏の服装は「推しのキャラクターがついてるTシャツとかを着ている。推しと一心同体みたいで、すごいテンションが上がるから、お守り的にそういう服装は好きだ。缶バッジだらけのバッグも全然持つが、人によってはちょっと年相応じゃないみたいな見方はあると思う。それでも私の心が潤うからいいと思っている」。
“こうあるべき論”がなくならないことについて、ファンションライター・スタイリストの角佑宇子氏は、「日本特有なのかわからないが、若いからこそ正義みたいな風潮がある気がしている。若い人もそれをわかっているからこそ、結構意見を強く言いがち。『それっておじさんだよね、おばさんだよね』って好き勝手言っている。だから、実際に30代、40代と年齢を重ねたとき、自分が悪者になったような感覚になってしまう。着るものもちょっと選ばなくちゃいけない風潮になりやすいのかと思う」との見方を示す。
前川氏は「周りの友だちはどんどん保守的な格好になっている。おばさんだからミニスカはダメとか、逆にタンクトップはいいとか。それってマニュアルになってないし、全部人々の主観だ。そんな感想に合わせて生きづらくなるくらいなら、好きな服を着て、年齢でいちいち揚げ足取りする必要はないんじゃないか」との考えを述べた。
(『ABEMA Prime』より)
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