閣僚人事については「厚労大臣を維新から出したら大激震だ。医師会とかもひっくり返る。でもせっかくのチャンスなのに避ける。それを吉村洋文代表に聞くと、『いや、僕らはポストが欲しいわけではない』と。格好よく言うのはいいが、実際にやるなら大臣を取った方がいい。覚悟、責任を負うつもりはないのかと思う」と語る。

 加えて、維新の場合は「厚労大臣をやれる人材がいるのか」という問題もある。「若い政党で、吉村氏は大阪府知事、藤田氏は共同代表だ。大臣経験者は前原誠司氏しかいないが、ここで前原氏を大臣にするのは、維新内のハレーションが大きい」。

 また「1カ月前に(維新創設者の)橋下徹氏に話を聞いた。当時は小泉進次郎氏が総裁に就任する可能性もあったが、橋下氏は『連立を組んでも大臣は出さなくていい』と言っていた。そのため、そちらの方向に行っている面があるのでは」とも推測する。

 民間登用の大臣として、橋下氏を起用することもできるが、「本人に聞いたが、『私は1市民だから』と、はぐらかされた。大臣1ポストで、民間から連れてくるのは、維新としてどうなのかという面もある」とした。

維新が閣僚を出さない理由は?
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