そして5時すぎ、63歳の男性が背後からクマに襲われ、背中などにケガを負った。近隣住民は「ローソンに新聞を買いに来て、その途中にやられた」と話す。5時40分ごろには、犬の散歩をしていた40〜50代とみられる男性が、クマに襲われ腕にケガをした。

 その5分後には、近くのホテル駐車場で70歳の男性従業員が襲われ、鎖骨を折るなど重傷。6時20分ごろには、65歳男性が自宅で襲われ、右太ももをケガした。クマは、この男性の住宅に侵入し、そのまま居座った。

 4人がクマに襲われた現場は、JR湯沢駅から約200メートルの住宅や飲食店の密集地だった。

 現場近くにある寿司店の店長は「うちの横を通って現場まで行った」と語り、オーナーも「左曲がって行った。あぁ、おっかねぇ」と証言する。

 クマの居座りは6日間に及び、10月25日2時15分ごろ、箱わなで捕獲された。クマが居座った家の住人の知人は、「(居座った家は)1人暮らし。退院して、どこにいるかわからない」と明かす。なお住宅に居座ったクマが、消防本部の防犯カメラに写った個体と同一かどうかは判明していない。

なぜ居座ったクマの捕獲に6日間も要したのか
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