アニメ「桃源暗鬼(とうげんあんき)」は、鬼の血を引く少年が、仲間たちとともに敵対する桃太郎機関と戦う新世代ダークヒーロー鬼譚です。2025年7月から第1クールの放送が始まり、続けて2025年10月からは第2クールにあたる「練馬編」が放送されています。
原作は、漆原侑来(うるしばら ゆら)氏が2020年6月から「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)にて連載中の同名漫画。単行本は2025年10月時点で26巻まで刊行されていて、2025年9月時点で発行部数450万部を突破しています。
この記事では、アニメ「桃源暗鬼」のオープニング・エンディングに使われた主題歌をピックアップ。担当したアーティストも紹介していきます。
目次
- アニメ「桃源暗鬼」とは
- アニメ「桃源暗鬼」第1クールOP主題歌「OVERNIGHT」
- 第1クールOPを担当するTHE ORAL CIGARETTESとは
- アニメ「桃源暗鬼」第1クールED主題歌「What is justice?」
- 第1クールEDを担当するBAND-MAIDとは
- アニメ「桃源暗鬼」第2クール練馬編OP主題歌「阿弥陀籤」
- 第2クール「練馬編」のOPを担当する超学生とは
- アニメ「桃源暗鬼」第2クール練馬編ED主題歌「ACTION」
- 第2クール練馬編のEDを担当するeillとは
- まとめ
アニメ「桃源暗鬼」とは
主人公は、普通の人間として義父とふたりで暮らしていた少年・一ノ瀬四季(いちのせ しき)。ある日突然謎の男から襲撃を受けた四季は、自分をかばって戦う義父から、襲撃者が桃太郎の血を引く「桃太郎機関」の人間であり、自分が鬼の血を継いでいると聞かされます。義父の死を経て四季が知ったのは、鬼の血を継ぐ者たちの組織「鬼機関」と、桃太郎の血を継ぐ者たちの「桃太郎機関」がはるか昔から抗争を続けてきたことでした。
四季は鬼の力を制御し、自らの居場所を守るために、鬼の養成機関である「羅刹学園」に入学。クラスメイトや鬼機関のメンバーとともに、桃太郎機関との戦いに身を投じていきます。
アニメ「桃源暗鬼」第1クールOP主題歌「OVERNIGHT」
アニメ「桃源暗鬼」第1クールのオープニング主題歌は、THE ORAL CIGARETTES(ジ・オーラル・シガレッツ)の「OVERNIGHT」です。作詞・作曲はTHE ORAL CIGARETTESの山中拓也(やまなか たくや)さんが担当しています。「桃源暗鬼」の公式チャンネルでは、ノンクレジットオープニング映像が公開中で、「OVERNIGHT」を視聴できます。また、THE ORAL CIGARETTESの公式チャンネルでは、アニメ版のMVも公開中。不穏な雰囲気でインパクトがある前半部のあと、疾走感があってキャッチーなメロディーが特徴的な曲です。
THE ORAL CIGARETTESの山中さんは「理想の自分とは懸け離れてしまっても、それでも正義を全うしようとする主人公の姿を楽曲で表現させていただきました」「『もっと自分がこうだったら良かった…』と後悔するだけで人生を終えてしまわないように、この楽曲が誰かの背中を押せる一曲になって欲しいと願っています」とコメントしています。
第1クールOPを担当するTHE ORAL CIGARETTESとは
THE ORAL CIGARETTESは、2010年に奈良で結成された4人組のバンドです。ベース・コーラスのあきらかにあきらさん、ボーカル・ギターの山中拓也さん、ギターの鈴木重伸(すずき しげのぶ)さん、ドラムの中西雅哉(なかにし まさや)さんで構成されています。
2017年に初の日本武道館公演、2018年には地元関西で大阪城ホール公演を開催し、どちらも即日完売。日本国内でのワンマンツアーに加え、2019年には初のアジアツアーも開催し、イベントの主催も行うなど精力的に活動を続けるバンドです。
アニメの主題歌は、過去に「SCARLET NEXUS」第1クール・第2クールのオープニング主題歌、「来世は他人がいい」のオープニング主題歌を担当。実写映画「亜人」や、ドラマ「マイホームヒーロー」の主題歌も担当しました。
アニメ「桃源暗鬼」第1クールED主題歌「What is justice?」
アニメ「桃源暗鬼」第1クールのエンディング主題歌は、BAND-MAID(バンドメイド)の「What is justice?」です。作詞はBAND-MAIDの小鳩ミク(こばと ミク)さん、作曲はBAND-MAIDが行いました。
「桃源暗鬼」の公式チャンネルにて、ノンクレジットエンディング映像が公開されています。また、BAND-MAIDの公式チャンネルでは、アニメ版のMVも公開され、こちらは「- Side of Momotaro -」として桃太郎を中心にしたアニメ映像になっています。メロディアスながらテンポの良い曲調です。
作詞をした小鳩さんは「原作漫画を読ませていただき、鬼と桃太郎の血を引く者達の闘いに、何度も何度も心が熱くなりましたっぽ!『正義とは何なのか?』と、とても考えさせられ、その思いを歌詞に込めて書かせていただきましたっぽ」とコメント。正義のありかを葛藤するアニメにリンクした歌詞になっています。
第1クールEDを担当するBAND-MAIDとは
BAND-MAIDは、メイド服姿でハードロックを奏でる5人組ガールズバンド。メンバーは、ギター・ボーカルの小鳩ミクさん 、ボーカルのSAIKI(サイキ)さん、ギターのKANAMI(カナミ)さん、ドラムのAKANE(アカネ)さん、ベースのMISA(ミサ)さんの5人です。
メイド服姿の見た目から奏でられるハードなロックサウンドは世界的に人気で、YouTubeの総再生回数は2億回を超えています。また、全米ツアーは動員2万人を超え、大型海外フェスにも出演するなど、全世界規模での躍進が続くバンドです。
これまでも、「遊☆戯☆王VRAINS」エンディング主題歌、「プラチナエンド」オープニング主題歌などアニメ主題歌を多数手掛け、2025年は「全修。」オープニング主題歌、「ロックは淑女の嗜みでして」オープニング主題歌、「桃源暗鬼」エンディング主題歌と3期連続でのタイアップとなりました。
アニメ「桃源暗鬼」第2クール練馬編OP主題歌「阿弥陀籤」
アニメ「桃源暗鬼」第2クール「練馬編」のオープニング主題歌は、超学生(ちょうがくせい)さんの「阿弥陀籤」です。作詞・作曲は辻村有記(つじむら ゆうき)さん。辻村さんは第1クールのオープニング主題歌を担当したTHE ORAL CIGARETTESの山中拓也さんを中心とするユニットJOGO(ジョーゴ)の楽曲制作メンバーとしても活動していました。
楽曲は、「桃源暗鬼」の公式チャンネルでノンクレジットオープニング映像が公開されています。力強さとテンポの良さあわせ持ち、戦いへの覚悟を歌った曲です。
超学生さんは、「四季をはじめとする登場人物たちが抱える揺れ動く正義観や倫理観、自我と理性のせめぎ合い―その激動を、荒れ狂う波間へ自ら身を投じるかのごとく歌声に託しました。作品世界の圧倒的なエネルギーに触発され、これまでの自身の曲では到達し得なかった音域と表現のパワーを引き出せたと自負しております」とコメントしています。
第2クール「練馬編」のOPを担当する超学生とは
超学生さんは、2001年生まれの歌い手。11歳から歌ってみた動画を投稿していて、YouTubeでのカバー曲総再生数は6億回を超えています。
基本的にはベネチアンマスクを身につけていて、素顔や詳細なプロフィールは公開していません。それでもマスク越しに覗く端正な容姿と、そこから発せられる激しい“ガナリヴォイス”が特徴。多彩な表現力が魅力のヴォーカリストです。
TVアニメの主題歌を担当することも多く、本作は「デュエル・マスターズ WIN 決闘学園編」エンディング主題歌、「カワイスギクライシス」オープニング主題歌、「ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで」オープニング主題歌に続いて4作目になります。
アニメ「桃源暗鬼」第2クール練馬編ED主題歌「ACTION」
アニメ「桃源暗鬼」第2クール練馬編のエンディング主題歌は、eill(エイル)さんの「ACTION」です。作詞はeillさん、作曲はeillさんとRyo'LEFTY'Miyata(リョウ'レフティ'ミヤタ)さんが担当しました。
切なくもクールな楽曲で、eillさんは「一ノ瀬四季と桃寺神門、それぞれの境遇を超えて、善も悪も関係なく二人が踊るように戦っている姿に、胸が熱くなりました。二人の戦いが、『桃源暗鬼』の世界の新時代の動き出し=ACTIONのように感じ、「ACTION」とこの曲を名付けました」とコメントしています。
「桃源暗鬼」の公式チャンネルにて、ノンクレジットエンディング映像が公開されています。
第2クール練馬編のEDを担当するeillとは
eillさんは東京出身のシンガーソングライターで、2021年、「東京リベンジャーズ」1期第1クールEDの「ここで息をして」でメジャーデビューしました。癒やしの力は音楽にも宿るという思いを込め、北欧神話に登場する癒やしの女神「エイル」に由来したアーティスト名を使用しています。
劇場版アニメ「夏へのトンネル、 さよならの出口」の主題歌や、Amazonが配信する恋愛リアリティ番組「ラブ トランジット」Season1~3の主題歌と挿入歌を担当。有名アーティストへの楽曲提供も多数行っています。
TVアニメの主題歌は、「東京リベンジャーズ」以来ですが、フジテレビの「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」の挿入歌やABEMAの「私の年下王子さま 100人の王子編」主題歌などリアリティ番組のタイアップは多く、ドラマ「嘘解きレトリック」の主題歌も担当しました。
まとめ
アニメ「桃源暗鬼」の主題歌は、オープニング・エンディングともにクールが変わるたびに異なるアーティストが担当しています。これまで4組のアーティストがアニメ「桃源暗鬼」のオープニング・エンディングを彩ってきました。
第1クールの「OVERNIGHT」と「What is justice?」は、それぞれノンクレジット版動画がYouTubeで公開されています。また、THE ORAL CIGARETTESとBAND-MAIDの公式アカウントで見られるアニメ版のPVは、それぞれ鬼サイドと桃太郎サイドの映像として作られているので、見比べてみてはいかがでしょうか。2025年10月から始まった第2クール「練馬編」のかっこいい主題歌にも注目です。
(C) 漆原侑来(秋田書店)/桃源暗鬼製作委員会
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