■2010年代から渋谷はハロウィーンで大騒ぎに

ハロウィーン対策
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 ハロウィーンは1970年代に日本に伝わり、1983年に原宿で日本初の仮装パレードを実施された。2013年ごろ、渋谷のクラブで仮装イベントが行われ、帰る客の写真がSNSで拡散したことから話題になると、そこから様々な店舗でイベントが開催。大人数が集まるものとして周知され、2017年には渋谷で大規模な交通規制など厳戒態勢になると、翌2018年には暴走した集団がトラックを横転させる騒ぎで、逮捕者が出る事態も発生。2019年から渋谷区の一部地域で路上飲酒禁止などの条例が施行された。

 渋谷駅東口商店会会長の佐藤元彦氏は「10年前ぐらいから仮装コンテストを始めた。本来、ハロウィーンは子どもの楽しいお祭りだったが、今は大人がどんちゃん騒ぎをする一つの道具になっている。本来のハロウィーンから離れてしまい、路上で酔っ払ったり、いろいろとみなさんに迷惑をかける行動が増えている」と訴える。

 チームみらい党首で参議院議員の安野貴博氏は「ハロウィーンは本来子ども向けだけど、それが大人向けになること自体、そうした進化もあると思う。日本は海外の文化をうまく取り入れた上で独自進化させることをよくする。迷惑行為はよくないと思うが、それが起きない形で日本はこんな風に進化した、というのはあってもいいしポテンシャルを感じる」と私見を示した。

■いいハロウィーン・よくないハロウィーンは分けられない?
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