【WRC 世界ラリー選手権】第13戦 ラリージャパン(11月6日/デイ1)
6日、WRC(世界ラリー選手権)第13戦の競技初日デイ1が、愛知県の豊田市鞍ケ池公園で開催された。この日はSS 1本のみ行われたが、各ドライバーとも気合の入った走りでテクニカルな特設コースを順調に走り切っている。
トップカテゴリーのマシンが順調に出走していくなか、クローズアップされたのはヒョンデのエース、ティエリー・ヌービルが乗ったヒョンデ i20 Nラリー1の車載カメラ。走行中のインカーカメラ映像の画角が引き気味だったため、後方からヌービルのステアリングさばきや助手席に座るコ・ドライバーの手元を見ることができた。
当然、ドライバーの運転テクニックは見ものだったが、ここで注目されたのはコ・ドライバーが手に持つペースノートだった。ペースノートとは、各ステージの細かな情報が書き込まれたもので、アタック中はこの記載内容をコ・ドライバーがリアルタイムでドライバーに伝えることで、ドライバーはコーナーや障害物を正確に把握して、より速く安全に走ることができる。
今回のSSS1のように距離が短く、比較的低速で走行するステージであっても、ラリーマシンにはかなりのGがかかってくる。しかしこの映像では、爆走して右に左に激しく揺れるマシンのなかで、ノートのページをすんなりめくっているコ・ドライバーの姿が映し出されていた。
なかなか映像に捉えられることのない珍しい瞬間ではあったが、ラリーのプロによる驚異的なスキルや、WRCの奥深さを感じられるシーンであった。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)
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